2010年09月07日
線路にホソバウンランの咲く鹿ノ谷駅
石勝線の支線の終点の夕張駅の一つ手前の駅が鹿ノ谷駅となる。鹿が多かったのでこの地名となる。現在は無人駅であるけれど、かつては石炭運搬の専用列車も走り、賑わった駅である。その名残が構内の線路跡や無人駅にしては大きな駅舎に残っている。線路にホソバウンラン(細葉海蘭)が咲いている。この花は、距が下に来るような向きで花の内を覗かせないように咲いていている。夕張駅で降り返してくるワンマン列車を待つ間、線路に降りてこの形の複雑な花を撮ってみる。
ウンランが 線路に咲いて 鹿ノ谷
ウンランの 蕊(しべ)はいずこか 蘭似花
- by 秘境探検隊長
- at 06:33
comments
確かにこれまでに無い複雑な様相で雌しべやおしべの状態も明確でないから蜜蜂などは大いに迷うと思います。
この夏はひまわりの雌しべとおしべを相当量採取しましたが私も今大いに迷っております。
花が受粉し受精完結するまでにおしべの花粉管は子房に到達するまでの花粉の数千倍もの距離を延ばすには,アクチンやミオシンやATPなどで構成された花粉管内の重要な原形質は幾ら有っても足りないから、花粉柱を少し進む度に隔壁を造り、少量の原形質を減らすことなく子房に到達します。
このことは、人も高齢化し情報化の洪水で溢れるばかりの有形・無形の情報を取捨選択し思い切って捨て去る知恵が必要と教えられました。
つまり,大量に採取したひまわりの雌しべやおしべも健康食品のイメージは高いが、受精後であれば花托面に残っていても実質は形骸化したセミの抜け殻のようなものかも知れません。
蜂が正当に花の入り口から入って蜜を捕ると、花粉が蜂の体につき、花としても密を与えても損はないのですが、盗蜜というやり方で、花の外側から蜜をとる不埒な蜂もいるそうです。こうなると、花粉は蜂の体につきませんから、花は蜜の取られ損となります。花の構造を複雑にして、なるべく花粉が蜂の体につくようにとの花の戦略は、返って盗蜜を誘導するといいますから、自然界における戦略も、時には破綻をきたすこともあって、うまくゆかぬ場合もあるようです。