2010年09月22日
朝日に紅いオオケタデ(大毛蓼)
小さな色の冴えないイヌタデやそれより大きなオオイヌタデと比べて、オオケタデは色が鮮やかで、観賞用のタデであるのを納得する。オオベニタデの別名があるように、この花を朝日の中で見ると、紅色が一層冴えて見える。タデの名前が出てくると、すぐに「蓼食う虫も好きずき」の言葉が頭に浮かぶけれど、辛味があり、この言葉の基になったタデはヤナギタデである。オオケタデは住宅地や道路脇に植えられているものも、野生化して野原にあるものも、目を楽しませてくれる。
住宅地 オオベニタデの 紅の冴え
陽の射して 蓼食う虫の 朝餉(あさげ)時
- by 秘境探検隊長
- at 06:22
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「蓼食う虫も好きずき」の言葉は、料理の好みとか人間関係などを表現する言葉として使われているように思いますが、味について興味を持っていたので、試しに今朝オオベニタデの花一房と葉を1枚食べてみましたが、やはり特に辛味は有りませんでした。
(ひまわりの薬効治験の日々ですので慎重な試食が習性化しております。)
探検記の蓼の種類をあらためて整理してみますと。
① イヌタデ
小さく色が冴えない
② オオイヌタデ
イヌタデより大きく、色は冴えない
③-1 オオケタデ
色が鮮やかで観賞用、野生化もあり、目を楽しま せる
③-2 オオベニタデ
オオケタデの別名で朝日が指すとさらに紅色が冴 える
④ ヤナギタデ
表記の諺「タデ食う虫…」の語源で、辛味がある
爪句の「陽の射して蓼食う虫の朝餉時」の蓼は、オオ イヌタデでしょうか。
えぇ~、オオケタデの花と葉を食されたのですか。これは驚きました。「蓼食う人も好きずき」を地で行っていますね。伊東さんの実証精神には感服します。