2010年10月26日
風車の形をしたチングルマの実
チングルマ(珍車、稚児車)とは、変わった名前である。この名前の由来は花にはなく、その実の形によっている。花後に雌蕊の柱頭がどんどん伸び、それが外側に飛び出してゆき、子供が遊ぶ風車の形に似てくる。そこから稚児車となり、チングルマと呼ばれるようになった。冬期閉園間近の北大の植物園で、最初この花の実を見たとき、この実をつけるのは草花かと思っていた。後でこれは落葉小低木であることを知る。花期は夏で、高山の雪渓の周辺に白い花の群落を形成する。
実の風車(ふうしゃ) 回ることなく チングルマ
チングルマ 花記憶無く 実の崩れ
- by 秘境探検隊長
- at 07:12
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