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2010年12月01日

花畔神社参道の狛犬通り

 境内は、茨戸川と国道337号の中間で、南北に植栽された防風林の中にある。石狩市役所からさほど遠くないところにあり、周囲には花川ニュータウンが広がっている。創祀は(明治5)年に建立された花畔村金刀比羅神社で、(明治27)年に花畔神社と改称している。(昭和46)年石狩湾新港開発が進められる過程で、現在地に移転し、相馬妙見太田神社、花畔瑞穂神社を合併し祭神を合祀している。
 神社の合併の歴史から祭神は金刀比羅之大神(ことひらのおおかみ)、大己貴神(おおなむちのかみ)、少彦名神(すくなひこなのかみ)、天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、大国魂神(おおくにたまのかみ)と並んでいる。境内には各神社から移されたのか、鳥居と狛犬が並び、参道は狛犬通りと表現できそうである。
 最初の鳥居をくぐると、大型の狛犬がこちらを向いている。この狛犬は顎鬚に特徴があり、鬚が大きく二つに割れている。鬚の手入れで、この形を保っているのかと、お洒落の感じがする。しかし、阿形犬の方は、顎鬚よりは咆哮する口に注意がゆき、お洒落というより威嚇の感じで迫ってくる。

手入れして 顎鬚分けたり お洒落犬

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咆哮の 聞こえそうなり 花畔

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 鳥居から数えて、2番目に控えている狛犬は小ぶりなものである。そのうち阿形犬は悪魔貌である。一般に、口を開けて威嚇の狛犬でも、力み過ぎでおかしさがあったり、どこかしら間の抜けたところがあるのだが、この狛犬にはそれがない。釣り目に瞳がなくて、それが禍々しさの表情を作っているようである。これに対して吽形は、狛犬にしては風采の上がらぬもので、狛犬作品としては稚拙の部類に入るだろう。

オカルトの 映画に似合う 悪魔貌

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風采の 上がらぬ犬が 対でおり

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