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2010年12月02日

社歴のはっきりしない日照神社の手水(ちょうず)場の狛犬

 西野の地は琴似発寒川の扇状地であり、地区名としては琴似発寒川の北側が西野、南側が平和となる。琴似発寒川の支流の左股川に沿った地区が福井となる。西野地区は扇状地の奥から西野14条が始まり、扇状地を下るに従って条数が若くなってゆき、住宅地が広がっている。西野11条の住宅地の中に神社の境内がある。
 11月の終わり、札幌にかなりの雪が降った日にこの神社を訪れてみる。ある程度の規模の神社になると、社歴の看板がでていたり、記念碑などから神社の由来がわかるのだが、この神社にはそれがない。後でインターネットで調べてみても、社歴らしいものが出てこない。ただ、対馬市厳原町阿連(あれ)には太陽の神「オヒデリ様」を祀る御日照神社があり、高田市にも日照神社があるので、その辺りにつながっている神社なのかもしれない。

雪の日は 社名の日照 地に薄く

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 境内は社殿前の道路が少し広くなった広場で、広場の横に手水場があって、そこに飾り物のように狛犬が置かれてあった。こういう配置の狛犬は初めて見るものである。両方とも口を開けているので阿形の狛犬である。新しいこの手の狛犬は、造形の基本パターンがあって、それに変化を加えながら機械を使って彫っているようである。石工の特徴や技といったものが感じられない、似たような狛犬が並んでいる。

手水場に 阿形が並び 日照社

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狛犬は 手水作法の 教師なり

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 本殿の横に白い鳥居が見えるので、雪で埋まった石段を登ってみると、社の森の雰囲気である。小規模な社殿、末社、お堂が雪に埋もれて並んでいる。こちらの方にも説明の看板のようなものがなく、祭神が何で、どんな位置づけの神社なのかわからない。この小高い場所を囲んである住宅街が目に入ってくる。


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