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2010年12月12日

種畜場の記憶が残る真駒内神社

 真駒内通と中の島通が合流するところから、この国道453号を少し南に行ったところに真駒内第一公園がある。この公園に入るところに鳥居があり、さらに公園内に鳥居と社殿がある。境内と公園が別区画であるのではなく、社殿と鳥居が公園内に居候している。
 神社の方は馬魂を祀ったのが創祀で、1899(明治32)年頃に遡る。真駒内の地はエドウィン・ダンが北海道の酪農業事始めを行っていて、種畜場があった。1934(昭和9)年にこの種畜場が伊勢神宮から天照大神の分神を受け、真駒内神社が建立されている。1945(昭和20)年、進駐した米軍により社殿の撤去命令が出されてところ、氏子代表がスイング司令官に存続要請を行い、食物を司る稲倉魂神(うがのみたまのかみ)を祀ることで、存続が許可されている。1979(昭和54)年には京都天満宮から菅原道真の分霊を受け合祀している。

地域史の 神社に残り 真駒内

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 神社は市の公園の中にあり、政教分離の建前上公園の一部を神社の境内にするわけにもゆかないのは、菊水公園内にある菊水神社と事情は同じである。しかし、ここには歴史的な碑、例えば、1881(明治14)年の明治天皇の行幸を記念した碑などが建っていて、真駒内地区の歴史を垣間見ることのできる場所でもある。公園の一画には「真駒内種畜場之跡」と銘のある台座があり、その上に仔羊と遊ぶ少年のブロンズ像が置かれている。彫刻の制作者は、札幌ゆかりの彫刻家佐藤忠良である。

明治天皇行幸記念碑

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跳ね遊ぶ 像の記憶は 種畜場

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