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2011年01月09日

雪の日の北大のメインストリート

 北大のメインストリートはキャンパスの南北を貫き、見通しがよい。しかし、雪の日は道の先が霞んでいる。黒い肌のエルムの木々が、薄墨で描いたように視界に入ってくる。遠くになれば、雪でぼかされた薄明の世界に木立も消えていく。通りの傍にある古河記念講堂の白壁も、雪の白世界に溶け込んでしまっている。現代の景観が雪でぼやけて見えるせいか、この建物が建てられた時代にタイムスリップしたような錯覚に陥る。明治の雪景色も、現代と変わらぬものだったのだろう。

遠景の 木立の消えて 墨絵なり

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降る雪が 時代をぼかし 明治なり

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