2011年01月17日
フクロウの置物のある札幌御嶽神社
中央区宮の森と西区小別沢は小別沢トンネルでつながる。このトンネルから小別沢に出て、福井地区に抜ける途中にこの神社がある。御嶽神社は吉野金峯(きんぶ)山寺蔵王権現堂を総本社にしたものと、木曽御嶽神社の分社・末社があり、前者は「みたけじんじゃ」、後者は「おんたけじんじゃ」と呼び方で区別している。札幌御嶽神社は「おんたけ」と発音しているので、木曽御嶽神社の系列につながるのだろう。
社殿正面に社名と祭神名の看板がある。祭神は、主祭神が御嶽大神(おんたけおおがみ)で、他に大己貴命(おおなむちのみこと)、国常立命(くにのとこたちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)である。これらの看板の下に、狛犬ならぬ、木彫りのフクロウが置かれている。神社を護るための置物か、単なる飾りかははっきりしない。
祭神が 看板にあり 御嶽社
フクロウは 飾り護りの 役不明
社殿から鳥居を見ると、鳥居の彼方に階段状の採石場跡のある五天山が見える。現在はこの山裾の福井側は五天山公園になっている。五天山の右側には手稲山が見えている。神社が小別沢の小高いところにあるので、境内からの眺めが良いのが印象的である。
西見れば 鳥居にかかり 五天山
- by 秘境探検隊長
- at 10:41
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神社には守護神として猛々しい狛犬が相応しく、お稲荷さんには賢い狐が守護神としての独占的位置を占めておりますが、北海道ではフクロウも開拓地の守護神としての地位を占めていたようです。
北大の総合博物館入り口の白亜のアインシュタインドームを3階に上りますと四方の壁に四枚の陶製レリーフが飾られております。
それぞれ、東の壁には大地の恵としての果物類が、南側には太陽の化身ひまわりが、北の壁には作物の大敵イナゴの駆除を担うコウモリが、西の壁には夜の守護神フクロウなどが、それぞれ札幌農学校の建学当時の自然の猛威への畏敬の象徴であったようです。
札幌御嶽神社のキャラ風のフクロウは確かに護りとしての役不足ですが、本来は夜間作物を食い荒らすノネズミを駆除してくれますから、開拓当時は正真正銘の地域の守護神であったようです。
でも、まさか将来、狛犬が可愛いチンとか、景気回復に向かって飛び跳ねるように祈って、ウサギなどが鎮座するのでしょうか。
神社のマスコットキャラクター(マスキャラ)を決めるとすると、狛犬か狐が通り相場でしょう。そこに変わり種のマスキャラを決めて、神社の宣伝にするのも一案かもしれません。北海道ならフクロウですか。ヒグマなんていうのも考えられます。エゾモモンガ-では、採用している円山動物園からクレームがきますか。招き猫もよいけれど、北海道らしに欠けますか。(エゾ)ナキウサギなんかは北海道らしくて検討に値します。