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2011年01月21日

川下公園に隣接する川下八幡宮

 白石区川下地区に川下公園がある。この公園はライラックの森と呼ばれる樹木園があり、札幌市の木であるライラックが約200種、1700本が植栽されている。園内の施設として、温水プールのあるリラックスプラザやパークゴルフ場、テニスコート、野球場もある。この公園の東側の縁を道路が通っていて、この道路に面して八幡宮の名前の神社がある。
 神社の由来が見あたらないので、インターネットで検索すると、1890(明治23)年創祀で、下厚別八幡宮と呼ばれていたようである。神社の裏手に厚別新川が流れており、この川を境にして東側は厚別区の厚別町山本がある。この山本は開拓者の姓に由来しており、厚別区には山本稲荷がある。稲荷社と同様に山本神社であった記載も見えるけれど、地図には川下八幡宮と記されている。

最小限 社殿と鳥居 神社なり

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 境内は道路脇の広場で、鳥居と社殿が有るだけの殺風景なものである。付属物を除き、ここまで境内を簡素化した神社も珍しい。社殿の正面に掲げられた扁額には、上手とは言い難い書体で、八幡宮の社名が見える。鳥居の向こうには、道路を挟んで川下公園の立木が見えている。ライラックの咲く季節には、この鳥居までライラックの香りが届くのなら、境内の殺風景も救われるのにと思ってしまう。

誰記(しる)す 文字の拙く 八幡宮

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