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2011年02月12日

すすきので氷像デビューの雪ミク

 雪まつりのすすきの会場には氷像が並ぶ。今年(2011年)は雪ミクの氷像が初登場である。札幌生まれのボーカロイド・キャラクター初音ミクを札幌市が応援していて、その雪まつり用のキャラクターである。雪まつりの人気のキャラクターに成長していて、大雪像をはじめ、雪像は年毎に異なったものが造られるのに対して、雪ミクは毎年同じキャラクターが作られ続ければ、雪まつりの看板キャラクターに成長しそうである。氷で出来た雪ミク(氷ミクか)は照明に透き通っていた。

すすきので 初デビューなり 氷ミク

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雪ミクを ケータイ狙い 人気なり

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追記と雑感:

 ブログ子の、いつもの定型的なブログは原稿なのである。後での手直しが面倒なので、写真2枚、文字数220字程度にまとめてある。よって、余分な写真も載せなければ、冗長な感想も書かない。しかし、雪ミクについては少々感想を書きたくなった。
 追記最後に載せた写真は何だと思いますか。繁華街のビルの周りを人の行列ができている。商業ビルは開店(「かいてん」と入力してかな漢字変換が「かい」と「てん」から漢字を選ばなければならない馬鹿げた状況でワードを使っている。このパソコンもどこかがおかしくなっている)前である。祝日とはいえ、開店が11時なのである。多分夜中までやっているからこの開店時間なのであろう。夜昼がかなりずれた世界である。
 本題の戻って、この行列、雪ミクの印刷された札幌地下鉄の乗車カードを買う行列なのである。他にもフィギュアの販売もあるらしい。小学生の子供でもあるまいし、キャラクターの人形を並んで買いたがる気持ちがわからない。
 何でまたそんな現場に行って写真を撮っているかというと、白状すれば新聞に案内の出ていたこの地下鉄乗車カードを、最初買いたかったこともある(ブログネタにもなるし)。しかし、この行列を見て、さらに同じ日に見たNHKのスペシャル番組「無縁社会」を見て、一言書きたくなった。
 雪ミク(これは民間生まれの人気のキャラクターに便乗した行政の観光・産業政策の一環である)の行列が出来ないようにする方法はある。充分な数のカードを通年発行すれば、行列なんかあっという間になくなる。しかし、行列を作らせるようにするところが・・・。人気(というこの訳のわからないもの)を作りあげるところにビジネスの要点がある。雪ミクは初音ミクの人気の投影である。初音ミクの人気は、消費者(利用者)が自分がメディアの創造者(との思い込みの部分もあるけれど)になりうる仕組みが受け入れられたこと(用語ではConsumer Generated Media)にある。電子書籍の出版に通じるものがある。
 この現象を裏返せば、PC相手にネットの世界でボーカロイド(ロボット歌手)を操作したり、そのCG画像を描いたりする素人(素人と玄人の境目がなくなっているのも技術を介して世界で起こっている現象ではあるけれど)の人口がかくも増えているのである。PCやデジカメを売っている大型販売店を見ていると、あの規模の店を維持できるほどの人口の消費者が居るのかな、と疑問に思うけれど、やはり居るのである。世の中は変化している。
 前述のテレビ番組では、世間とのつながりをインターネットのみに頼って(頼らざるを得なくて)、なかには四六時中カメラで自分の個室をネットに動画で流して、自らをネットのつながりの監視のなかに置いている人もいる。寝るとき、百人の見ず知らずの相手とネットで「お休み」の言葉を交わす。ブログ子だけでなく、この異常さに驚いた視聴者は多かったと思われる。
 この異常さと隣り合わせで、雪ミクが描かれた乗車カードを買い求める行列ができる。物事は見方である。この行列を見て、技術で生み出され、世に受け入れられた人気製品の成功的派生効果と見るか、消費社会・無縁社会に内在する病理と断じるか、認識者の立場による。
 見方=関数(立場)の式が成り立つ。立場という変数で、関数値である見方が変わる。ブログ子だって、乗車カードが直ぐに買えたら、民間生まれの技術が、敷居の高い市(交通局)を動かして乗車カードをつくらせるまでになった、とコメントするかもしれない。最初から買うのをあきらめさせるような行列を見れば、この長い感想にもなる。
 それにしても、頭に浮かぶことを次々の書くと、このぐらいの記事にはなる。これは220文字に限定して書くのに比べると、えらくエネルギーを必要とすると思われるかも知れない。しかし、落書きみたいなものであるので、それほどでもない。読む方がこの長さを見て、最初から読む気をなくすることはあっても。

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最近、見方=(関数)立場について深く考えさせられておりますので、我が意を得たりの感ありです。
現在、長期景気低迷の中に埋没している日本にとって、昨年秋頃から突然浮上して来て、しかも、ちょっとやそっとでは到底手に負えない程に実に厄介なテーマがTPPと思います。
立場によりかくも意見が激突するテーマは管総理が「平成の開国」を大義名分を掲げても、今年の6月までに合意に達するとは到底思えません。
米国の狙うTPP加入の本丸は、リーマンショック以降の流れを見ておりますと、日本に対し金融の自由化を手にするためと思うしかなく、今はオーストラリアのように、コメを例外とする切り札のタイミングを狙っているだけように思います。
北海道は農業を基盤としており、高コスト体質が高止まりしている構造改革は差し当りは間に合わないが、道内の有力分野であるIT産業界としては、バイオの本質に根ざした理念で、TPPの黒船に対して北海道内を挙げて一枚岩を形成しているのだろうか。
札幌市交通局が発行している乗車券カードのデザインについては、イベント毎の期間・数量限定の新規発行カードは、記念品として購入者が死蔵する確率は高く、「記念カードの発行=総運行コストに転嫁」の数式は成り立たず、逆にカード死蔵による資金的メリットはあります。
民生の基本インフラを担う地方自治体の交通部門が発行する記念カードは車輌の型式変遷などを後世に残すためならば兎も角、雪ミク発行については、郵政の記念切手やJRの記念乗車券などのように、世に受け入れられた人気商品のような成功的派生効果とは思えません。


  • 伊東 裕
  • 2011年02月12日 14:05

 記念地下鉄乗車カード(切符)は後になってプレミアムがつくようなものなのでしょうかね。プレミアムがつくなら、乗らず(カードに乗車記録を残さず)持っていた方が値段が高くなりそうです。カード購入者がこう考えると、カードは死蔵され、計算上は死蔵分、交通局は客を運ぶコスト無しで収入があります(カードの製作費はありますが、これは無視するとして)。
 一方、そんなことを考えないオタクは、料金分乗り切ってしまうでしょうから、この場合は新デザインで枚数の少ないカードを作るコストがむしろ高くつきます。
 死蔵されるのが多いのか、それなりに使われるのか、実際記念乗車カードの利用率はどのくらいか知りたいところです。
 しかし、記念カードを集める現場に居合わせると、人間は物を集める動物である、という定義の証明を見せられているようです。

  • 都市秘境作家
  • 2011年02月12日 19:55
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