2011年02月25日
描画法の異なるシラカバの木肌絵
シラカバの木肌をキャンバスにして絵が描かれている。描かれた絵は線画であったり、面を塗りつぶすものであったりで、描画法が異なっている。これらの絵は偶然の結果なのだろうけれど、何か制作意思が働いてそうなったようにも思えてくる。線画で描かれた対象は人の形、それも宇宙人のようにも見えてくる。白い木肌に黒く塗りつぶされた絵は尻尾を伸ばし、後足で立って前足を広げているリスらしい。こんな木肌絵に名前をつけて展覧会を行う企画があってもよさそうである。
宇宙人 描く技法は 線画なり
立ち姿 リスにも見えて 塗り絵なり
- by 秘境探検隊長
- at 12:33
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2枚のシラカバの樹肌絵を見て、すっかり考え込んで居ります。
上の方の絵は明快に人の姿で、下の絵もリスが立っているように見えます。
葉跡シリーズは紛れも無く遺伝子由来の猿顔と思いますが、樹肌もこれほどのピカソや岡本太郎も顔負けの作品を二枚も目にすると、樹木の細胞が関与している神秘な現象の一端と思うわけです。
植物は光合成の成分として色素合成も主要機能ですが、樹肌が白く見えるのは多分無色の成分で、白樺は樹液が多く、染み出した液が永い時間をかけて演出した模様ではないかと思うわけで、最近街路樹に環境低下により樹肌にカビや苔の被害が目立ち、とても絵肌とは無縁の無残な様相です。
山歩きで見かけたシラカバの傑作は、多分、樹が持っている細胞が、様々な部分に分化する万能細胞的な機能が関与した芸術的な所産であるにしてもこんな幸運は滅多に無いと思います。
街の中にある白樺の並木で、木肌が白くて見応えのあるものは少ないですね。白樺は木肌というより、葉に見所があって、春の薄緑、秋の黄葉が楽しめるとよいのでしょうが、それでもこの木は白い木肌が売りです。街路樹にしておくと木肌が荒れてくるのは、やはり木にとっては環境が悪いためなのでしょうかね。詳しいことは分かりませんが、見事なまでに白い木肌の白樺が、大都会の道路に沿って立っている光景は期待できないのでしょうかね。