2011年04月19日
日蝕の赤い朝日
東空は雲が居座っている。雲の合間から顔を出してくる朝日が、半分雲に隠れて、まるで日蝕のように見える。本来の日蝕と様子が異なるのは、太陽の欠け方が円形の縁ではなく、直線状に切り取られている点である。靄のかかった中の朝日は、赤みを帯びて通常とは異なっている。朝日の下には、薄墨で描かれたような街が広がっている。太陽は足早に昇って再び雲に隠れてしまう。朝日が見せた日蝕のショータイムはごく短い時間で終わってしまい、何枚か撮った写真が残された。
予告なく 日蝕現れ 急ぎ撮り
靄の中 赤い日蝕 墨絵街
- by 秘境探検隊長
- at 07:00
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「片岡球子が実際に日蝕を描いたらこんな絵になった」そんな世界に踏み込んだような、今までに見たことの無い不思議な雰囲気の漂う写真です。
身近な自然でも、思いがけない光景を見せてくれるものです。世界遺産の光景とはいかなくても、世間遺産の記録すべき光景であると思っています。