2011年04月23日
総合博物館のアインシュタイン・ドーム
現在の総合博物館は、1930年に開学した理学部の建物で、開学前年に完成している。このゴシック風の建物に入ると、1階から3階までの吹き抜けがあり、アインシュタイン・ドームと呼ばれている。ドームの3階の天井近くの四方の壁に果物、向日葵、蝙蝠、梟の陶製のレリーフがあり、朝、昼、夕、夜のフランス語が刻まれている。昼夜を分かたず研究に勤しむ研究の場という意味らしい。アインシュタインの名前は後で付けられたようである。天井部分のアーチは優美なものである。
アーチ下 向日葵の見え 昼の壁
ドーム名 理学の泰斗(たいと) 優美なり
- by 秘境探検隊長
- at 15:35
comments
コメントを入力してください
北大総合博物館を見学す方々は、正面から入った玄関を左側の通路左右に設定されている歴史的展示物や説明に暫し足を留めながら、突き当たり奥左側の重要展示ホール迄の間を進むだけで、おおよその貴重な全体像を理解出来ると思います。
中谷宇吉郎博士の雪の世界だけでも、専用の博物館が建つほどの貴重かつ第一級の資料で、世界で初めて試みて成功したウサギの耳の人工ガン標本が現存し、さらにエレべーターで上がりますと、二ッポノザウルスやデスモスチルスなどの秘蔵化石や、膨大な鉱石標本が整然と収蔵されておりますから、これだけの国際的で貴重かつ膨大な博物は、一般的な博物館ならば何倍ものスペースが必要と思います。
来館して一歩踏み入れますと、重厚な階段や、今や古めかしく死語にも近い名称の便所や、過剰なまでの照明に馴れた見学者から見れば、古色蒼然とまではいかなくとも現代離れした雰囲気の博物館ですが、突然テーマ写真のアインシュタインドームのこのように素晴らしい曲線美を目にしますと、、この部分だけでも、第一級の都市秘境です。
写真ではアインシュタインドームにひまわりだけが僅かに見えておりますが、札幌農学校の建学の象徴とも言える四個の陶製レリーフの由来を簡潔に纏めており、秘境作家と言うよりも、秘境カメラマンであり秘境魔術師で、今日の爪句は、北大総合博物館の秘境としての魅力を一段と高め、注目させたと思います。
ヒマワリ研究家の伊東さんには、ヒマワリの陶製レリーフのあるアインシュタイン・ドームは象徴的場所ですね。
総合博物館(旧理学部)の建物はコンクリート製で、建築後82年経っていて、耐用年数や耐震の点から、そのうち対応を考えねばならない建物のようです。アインシュタイン・ドームを見て、写真を撮っておくの機会は、今後は案外短いかもしれないと思いながら、カメラを向けています。