2011年04月22日
歯をむき出した顔
木なので「は」とくれは「葉」のところ、ここでは「歯」なのである。白樺の幹の顔には、歯をむき出して笑っているか、あるいは怒っているかに見えるものがある。表情が笑っているか怒っているかは、枝のとれた跡の形が半円形に見えるか、顔の中心に向かった下がる斜めの線に見えるかで決まってくる。歩いている時の気分が、木の表情を決めるのに反映することもあり、気持ちに余裕があればどの顔も笑っているようにも見え、気掛かりなことがあれば、脅す顔にも見えてくる。
歯を出した 笑い顔見て 秋の道
雪道で 歯をむき出して 脅すなり
- by 秘境探検隊長
- at 11:25
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最近気が付いたのですが、部屋からガラス戸越しに見える周りの山並みは樹の背景の雪が融けて仕舞ったたためか、見事にシラカバ一色に変化しておりました。
上部の三分の一程はやや黄色がかった茶色の他は、真っ白な木肌のシラカバが90%近くを占め、それこそ林立しており、その他にはとど松らしい青い樹が少し混じっているだけです。
シラカバにはあまり関心は無かったのですが、一度根を下ろしたが最後どこにも移動できないため、樹肌に表情を描いて、樹の意思とか感情を理解して頂ける先生にだけは、わかって欲しいと懸命に呼びかけているのかも知れませんね。
最近は木肌の表情のコレクターになったみたいで、木があれば顔がないか、それも変わった表情のものを探しています。まったく妙なものに憑りつかれたものです。でも、まあ面白いのでしばらくは木肌の顔探しを続けます。