2011年04月21日
雪に埋もれて一冬過ごしたホウズキの実
庭を覆っていた積雪が解けると、雪解け水で湿った地面にホオズキの実が現れる。去年の秋に刈り取らなかったものが雪に埋まってしまい、雪解けで顔を出したものである。実を覆っていた袋鞘は筋を残して消えてしまって、赤い実が見えている。ホオズキを介して、昨秋の記憶が蘇るけれど、袋鞘が消えかかっているのと同様、昨年の記憶も風化している。芽を出した草の緑が鮮やかで、春の息吹を伝えている。季節が改まれば、また新しい草花の誕生で、古いものは土に返っていく。
ホオズキ実 覆う鞘内 透けて見え
ホオズキの 記憶風化で 雪解け時
- by 秘境探検隊長
- at 11:32
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真っ赤なホオヅキの、苦い中身や種を除いたあとの薄い袋を、二人の姉達が唇をうまく使って独特の奇妙な音を出しており、真似てみたもののどうしてうまくゆかなかった記憶があります。
最近、食用として、あまり苦くなく、さらに甘味もある品種が改良されているようです。
写真のように見事に網目になっているのを見るのは初めてです。
食べるホウズキというのを最近目にします。験しに口にしてみましたが、食べられるといったところで、美味しいというほどでもないという記憶です。
庭のホオズキは、折角実が生っても使い道がなく、土に還っていきます。