2011年05月05日
春の殺し屋
庭の雪が解け、早春の花も顔を見せ始め、地面を見るともうアリが忙しなく動き回っている。生き物達の活動の季節がやって来たのを実感する。そんなおおらかな気分でアリ達を見ていると、この小さな虫は残虐な殺し屋であることを知る。土か草むらからか顔を出した何かの幼虫を、寄って集って攻撃している。大きさでは自分の何倍もある幼虫を、数を頼んで弱らせ、巣まで運ぼうとしているのである。春はまた、生き物達の生存を賭けたドラマの始まりでもあるのを垣間見せられた。
冬を越し アリに見つかり 不運なり
群がるは 春の殺し屋 憎憎し
- by 秘境探検隊長
- at 00:33
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