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2011年06月03日

今日(6月3日)の花

雨滴の矢 クマガエソウの 花の母衣(ほろ)

 クマガエソウはラン科アツモリソウ属の花である。クマガエソウもアツモリソウも源平合戦の熊谷直実、平敦盛から花名を採っていて、初めて花名に接すると驚きである。武士が背負った母衣(ほろ)に見立てられた唇弁に、雨滴の矢が止まる。

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アツモリ草の名は時々新聞記事などに出てくるので有名であるが、実際にこの花を見ても解るかどうか?
しかし、爪句説明で熊谷直実と平敦盛と文字が並ぶと、平家物語の中でも名場面中の名場面が思い浮かび、何時の間にか古典名作の世界に入り込んで仕舞っている。
昨日も豆本seriesの2と4を読んでいて時間の経つのを忘れたが、どうやら爪句の魅力はひと言ではとても言い表せないが、答えは今日の花(6月3日)の「雨滴の矢…」に潜んでいるようである。
2010-9-5の作品「天空に落とす陽の石雲波紋」から受けた強烈な印象を思い出します。

  • 伊東裕
  • 2011年06月03日 19:55

伊東さん よく拙句を覚えていてくれますね。当人は毎日575を並べていて、爪句だけ見せられると、自分が作ったのものかどうかもわからなくなっています。
 熊谷直実が平敦盛と一の谷の戦場で遭遇する、平家物語の屈指の名場面の主人公たちを、花の名前にするとは、心憎いばかりです。ブログ子あまり読書する方ではないのですが、高校生の頃読んだ名場面が今でも頭にあることを思えば、若い頃の読書は大切です。

  • 探検隊長
  • 2011年06月03日 20:34
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