2011年08月24日
秀逸な仮面を見せるナガメ
このカメムシの名前のナガメを聞いても連想する物がない。この名前は「菜の花につくカメムシ」からきている。名前の通り菜の花やアブラナ、大根の葉などを食草にしている。このカメムシは背中にはっきりした模様があるので、見分けがつき易い。模様の全体を見て連想するものを挙げるとなると、これはといったものが思い当たらない。しかし、うまい具合に背中の一部が見える状況で、仮面に見える。太い線で無造作に描いた怒り顔の仮面は力強い表現になっていて秀逸である。
カメムシが 菜の花に付き ナガメなり (十音句:放屁虫 登上菜花 成菜龟)
背を見せて ナガメの仮面 怒り顔 (十音句:现后背 菜龟假面 竟怒目)
- by 秘境探検隊長
- at 09:47
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生物は弱肉強食の世界を生き抜くために身体を大きく見せたり、カマキリの枯れ葉のような見事な擬態や、蛙の毒々しい色や、鳥類や爬虫類の鋭い眼つきなど、多様な進化を遂げたり工夫を凝らしているようで、中でも背中の恐ろしげな仮面は意外と効果が有るように思えます。
背中の模様ならば食事中でも背後の危機を防げるわけで、動物に限らず植物でも本来の万能細胞機能を活用して必要に応じていとも簡単に成形してIPSの特許など全く必要とせず大したものです。
カメムシを始めとして、虫が身を飾っているデザインは見事なものが多いです。こんなデザインを見つけると拍手喝采です。
今度はすこし頑張ります
カメムシが 菜の花に付き ナガメなり
放屁虫 登上菜花 成菜龟
悪臭を放すカメムシが、菜の花に付くと
名称も変わり、なんとかいやな虫のイメージ
から逃れる、「登」とは登竜門の登の意味で
カメムシも登竜門にならずとも、「菜龟」という
かわいいイメージの虫になるとの意味です。
背を見せて ナガメの仮面 怒り顔
现后背 菜龟假面 竟怒目
かわいいナガメなのに、仮面を見せると
なんと怒りの顔、人間の裏表の顔でも
微妙に一致している。
意味を考えながら、中国に翻訳するのに
国語力が問われますね…
I君 基句(爪句)を生かし、意訳も入れてなかなか進歩ですね。解説もあって、中国語の勉強にもなります。気が向いた時で結構なので、十音句への翻訳よろしくお願いします。