2011年09月28日
秋を迎えた石狩浜のトンボ
秋晴れの良い天気で、石狩浜の灯台のパノラマ写真を撮るのが目的で出かける。「鮭まつり」のイベントが行われていて、集落のあるところは車で混雑しているけれど、灯台とその周囲に延びる木道には人影がまばらである。カメラの三脚を設置した木道につなぎトンボがじっとしている。トンボと灯台を同じ画面に入れるのは無理である。途中寄った喫茶店のベランダの手すりにトンボが止まっていて、その向こうに砂浜の枯れた草と石狩湾の群青の海、その上に青い空が広がっていた。
木道で 道を譲らぬ トンボかな
石狩の 青き海空 赤トンボ
- by 秘境探検隊長
- at 17:40
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手前のススキか葦を思わせる枯葉と、紺碧の石狩湾と明るい青空と三拍子揃えただけでも、石狩浜の中秋を見事に捉えた端正な風景画と思うのですが、突然ベランダの白い窓枠に止まった赤トンボが、更に全体的に秋の気配を引き立てて居るように思います。
最初は、トンボの登場でこの絵の主役はどうなるのかな?との思いが脳裏をかすめたのですが、トンボの大きな複眼に着目し、秋の虫シリーズの主役でもあり、この際抜擢して、画龍点睛の大役に据えて、改めて見直しましたら結構納得出来ました。
実のところ、虫シリーズのトンボの章立てで、トンボのテーマのものが少ないため、急遽トンボ撮りをおこなった結果でもあります。虫シリーズはトンボをもって終わりそうです。