2012年04月13日
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写真の女性像の頭上を走る電線はどのアングルから撮っても目障りであることは、今の日本の原発再稼動事情を象徴しているようです。
10本近い電線を流れる電流のエネルギー源が原発からの分と、火力発電や水力や、風力や太陽光などからの僅かな自然エネルギーが一緒に流れているわけで、上の電線10本を色分け出来るとすれば、このうち原発部分がどう変わるのか。
いずれはゼロになるのか又は当分現状維持か、などを生身と違ってブロンズ像ならば今後何十年にも亙って見守ってくれると期待して先日の「月と旭日」を真似て「美術と原発とパノラマ動画」の三題噺に仕立ててみましたがさて。
電気には色がつかず、産地(原発か自然エネルギーか)が特定できないので、産地毎の値段をつけて利用者が高くても自然エネルギー産を選ぼうか、といったことができません。電気を原発から再生可能エネルギーで生み出す方向に舵を切る妨げになっています。利用エネルギー毎に電線を色分けしますか。それなら街の中に電線があってもカラフルで、彫刻の背後でもアートの一部として許容できますか。