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2012年11月03日

日光の旅⑨

 輪王寺の三仏堂を抜けると、順路は大護摩堂につながっている。数珠に関するマナーの解説があって、数珠が売られている。数珠は左手に持つそうである。右手は一般に利き腕で、世俗の諸々をより多く処理する世俗の手で、左手が仏の世界に近い清浄手だからのようである。形見に数珠は残してはいけない。故人の思いがこの世に残るからだそうである。したがって、死者と一緒に燃える木の数珠がよく、石の数珠は避けた方がよい。しかし、祈祷したものは残して良い、等々と宗教のあれは良く、これは良くないという根拠の無い約束事の話となる。話を小耳に入れただけで、パノラマ撮影である。勿論永代供養の数珠なんかは買わない。護摩堂では護摩木を買って願い事を書くか、先祖故人の供養のため火で燃やしてもらう。密教の宗教作法である。護摩木もやはり買わず、撮影禁止の堂内を覗き込むようにしてパノラマ写真撮影である。どうも罰が当たりそうな雰囲気である。事実、この日の参詣の最後にパノラマ撮影用のカメラを手から落として、魚眼レンズが使えなくなってしまった。翌日の中禅寺湖などの奥日光見学では、普通の写真しか撮ることができなかった(涙)。

幾億の 願い焚かれて 大護摩堂



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