2013年12月19日
HPFhito25・元北大留学生の西南交通大学准教授侯進さん
筆者の研究室で博士号を取得した中国人留学生は20名近くになる。そのうち今でも連絡があるかつての学生は数名である。その数少ない元中国人留学生の一人に侯進さんがいる。現在は四川省成都市にある西南交通大学の准教授になっている。
小柄な女性の侯さんは頑張り屋である。語学の才能もある。日本に留学して日本語が達者なのに、母校に戻ってからは英語で論文を書く方法とか発表する方法についてのテキストを作成して講義している。そのテキストを見せてもらって、意外なテーマを講義しているものだと驚いたことがある。
侯さんの北大での博士論文研究は、インターネット空間で動き回り、コミュニケーションを行うアバタに関するものである。異なる国のアバタ同士がサイバー空間で遭遇したら、どのように相手の国籍を認識し、どんな言語で交信するか、等が研究テーマであった。アバタ(化身)が話す言語としての化身話(Avater Language)の筆者のコンセプトに添った研究成果を出しくれ、博士号を取得した。現在の侯さんの研究室でもその流れの研究がメインとなっている。
侯さんは双子の母親でもある。大きくなった息子達を連れて札幌を再訪したこともある。侯さんは筆者を西南交通大学に招待してくれ、その渡航費、滞在費を研究費から出してくれている。昔の中国では考えられないことで、中国も金持ちになったものだと実感する。
侯さんから西南交通大学での講演を頼まれ、2013年の10月の終わりから11月初めにかけて久しぶりの成都訪問である。大学のキャンパス内にある大学経営のホテルに投宿する。以前にも泊まったことがあるので勝手はわかっている。
侯進さんの指導する学生を中心に、集まった聴衆を前に講演会となる。この大勢の学生を一人で指導しているというから、日本の研究室では考えられない。講演はパノラマ写真に関するもので、壁に映し出されたスライドは高橋はるみ北海道知事のパノラマ写真である。パノラマ写真撮影の実演を行い、撮った講演会の様子である。
侯さんの横には一緒に講演を行ったオーストラリアに帰化した中国人の南クイーンズランド大学のJianming Yong(雍)先生が居る。ずーと以前、侯先生が発表を行ったハワイの学会でYong先生にお会いしていて、先方が筆者を覚えているとの話をされていたが、こちらはすっかり忘れていた。
日本から同道のメディア・マジック社の里見英樹社長、北大情報科学研究科の青木直史助教の顔も見え、それぞれ講演を行った。大連で働いている里見氏のご子息の翼君の顔もパノラマ写真に写っている。
- by 秘境探検隊長
- at 07:31
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12月18日の日銀札幌支店見学で、福沢諭吉の顔写真に収まっていた顔からの連想です。
最近スタートした人物列伝シリーズ文中に登上する何人かを推察する「この人は誰シリーズ」スタートを予想しております。
今朝の写真から、里見社長は先日のワットプラケオの写真に出ており、ご子息北大助教授青木直史氏は先日の北海道功労賞祝賀記念パーテーではプロ級の手品で会場を盛り上げ、全員のパノラマ写真には里見氏と並んでおりました。
結果として、今朝のパノラマ写真から、左端が里見社長で、隣が青木先生のご子息青木助教授、さらに右隣が里見社長のご子息翼さんとお見受けしたのですが如何でしょうか。
写真の人物はコメントでの見立て通りです。