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2013年12月24日

HPFhito29・海が好きだったシステム・ケイ社長鳴海鼓大氏

 IT企業の社長という点では、鳴海鼓大(たかひろ)氏の経歴は少し変わっている。富山商船高等専門学校航海学科卒業後20~21歳に船に乗って国内、海外を巡る船上生活を送っている。海が好きだったようで、後年設立した会社の社屋の壁や応接室の壁に人魚や魚の絵が描かれている。
 航海生活から陸に上がって電力会社やソフトウェア会社に勤務する。会社勤めに満足せず、コンピュータ専門学校に通い、1991年にシステム・ケイを設立している。会社名にある「ケイ」は「K点」の意味である。スキージャンプ競技でK点を超えることが競技者の目標で、IT企業でもこの業界で評価を受けるK点超えを目指す、という意気込みが社名に表れている。
 かつてeシルクロード親善大使をお願いしていて、時たま勉強会で講義してもらうことがあった。講義で、ビジネス展開での自分の強みは、言葉が通じない外国人の誰とでも友達になれる点だ、との話が記憶に残っている。中国、台湾その他の海外でパートナーを得てビジネスを展開してきている。
 本業とは関係のなさそうな事にも手を出している。一時、液体の燻製というのをやっていたことがある。飲み物や液体調味料を燻製処理すると旨みが増す。そのための燻製装置を開発して、大学に燻製液体を持ち込んでテストしてもらう、といった話を記憶に留めている。
 現在のメインの事業はインターネットカメラである。動画配信や監視を小型のカメラとインターネットを利用して行うシステム開発やサービスを行っている。ロボット型ヘリにも着目していて、インターネットカメラと組み合わせると、上空からの動画を取り込んで各種のビジネスに生かすことができる。
 会社の応接室(社長室兼用か)でパノラマ写真撮影である。各種の表彰状と一緒になって、オードリー・ヘップバーンの写真が目に付き、鳴海氏は彼女のファンのようである。入口近くの壁に貼ってあるeシルクロード親善大使の顔写真入りのパンフレットは、制作したことがあるのですぐにわかった。Biz-Caféのカレンダーもあり、この組織の資金作りに協力している。
 北海道新聞夕刊(2013年12月7日)に鳴海氏の提言が掲載されていたのが目に留まる。ホワイトハッカーを札幌に結集して、「サイバー攻撃と戦う街に」しようとのアイディアは、実現性はともかく、面白いものであった。新聞の紙面と鳴海氏のパノラマ写真を重ねてみる。


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(新聞の提言記事とシステム・ケイ社応接室での鳴海鼓大氏)

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