2014年02月09日
HPFhito・第一級の眺望を見て仕事をする三井物産北海道支社長角田道彦氏
角田道彦氏の支社長室に通された時の強烈な第一印象はその眺めの良さであった。角田氏が勤める三井物産北海道支社は日本生命ビルの11Fにある。支社長室はこのビルの北西の角にあり、西側の窓の下には北海道庁、さらに視線を上げると手稲山から三角山、藻岩山と札幌の都心部から眺められる山並みが続く。北側の窓からは近くにあるJRタワーが目に飛び込んでくる。2年前に、シンガポールから札幌に転勤になった時、オフィスから眺められるこの景観を見て社員が英気を養うようにと、オフィスの西側のブラインドは1日に1度は全部上げるように支社長命を出したというのは頷ける。
暑いシンガポールから雪の舞う札幌への転勤は寒さが堪えるのでは、と尋ねると、雪は好きだとの答えが返ってくる。幼稚園の頃札幌に住んでいた経験があり、横浜国大時代にスキー部で長野辺りに行っていたので、近場にスキー場のある札幌は恰好の勤務地のようである。因みに出身地を聞くと、新聞社に勤めていた父親の転勤で全国各地を動いたので、出身地と聞かれると答えに困るとのことである。強いていえば、最も年月が長かった東京かな、とのことである。
主な仕事はプラント関係で、海外勤務も多く、カナダ、台湾、マレーシア、シンガポールの支社で働いた経験の持ち主である。カナダのバンクーバー市の駐在の話では、筆者もケベック市のラバル大学に留学していたことがあるので、向こうの生活の感じはつかめる。部屋の壁にはサハリン全図が張ってあり、聞いてみると同社はサハリンの液化天然ガス(LNG)の開発と輸入を行っていて、そのパイプラインが地図に書き込まれている。
同社は百年先のことを考え、北海道に森を育てているのは初めて聞く話である。森を育てることは林道の整備も同社が行うことになる。商社の扱うものに木材はあるだろうけれど、国産材を今すぐ商売の対象にする、といった話ではない。大きな会社になると、長期の視点で、国土保全といった点からのプロジェクトにも関係するようだ。
文化面でもそのような試みが行われているようである。部屋の壁にはアイヌ・コタンの写真がある。その写真はある仕掛けの合成写真なのだが、プロジェクトは水面下で検討中であり、社内で正式に承認されていないとのことなのでここに書く訳にはゆかない。しかし、技術者としての筆者の目から見て、そんなことが可能なのだろうか、と思ってしまう。もし、それが実現されるなら、アイヌの象徴空間創造に大いにインパクトのあるプロジェクトだと思った。
蛇足ながら「角田」は「つのだ」、「かどた」、「すみた」と発音でき、本人を目の前にしてどの発音だったと迷う。実際会話中に間違った発音をしてしまったが、それは度々起こることなのだろな、と思った。
- by 秘境探検隊長
- at 15:00
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爪句sesrchカウントが現時点で190098と、ゾロ目の200000まであと1万句、約半年後に迫っているのに氣を取られている内に、爪句クイズには無関係の筈の各界著名人hitoカウントが42を超えていることに気付きました。
それは兎も角、今日の詳細な人物像の末尾に、毎日のプログ爪句クイズに勝るとも劣らないテーマに遭遇発見しました。
少々長文ですが、好奇心をそそられた肝心の部分を記載します。
「支店長室の壁にアイヌコタンの写真がある。その写真は三井物産の掲げる長期視点で国の保全という点からのプロジエクトにも関係するようだ。そのプロジエクトは目下水面下で検討中であり、社内で正式に承認されていないことなので、ここに書くわけにはいかない。しかし技術者としての筆者の目から見て、そんなことが可能なのだろうか?と思ってしまう。若し、それが実現されるならばアイヌの象徴空間創造に大いにインパクトのあるプロジエクトだと思った。
その上で、爪句クイズに倣って「このプロジエクト名を説明せよ」と続けました。
超難問ですので、三井物産㈱が目下全社を挙げて取り組んでいるエネルギーを主としたすべてのプロジエクト名をネットで調べましたが、どうしても正解と思われるプロジエクト名が浮上せず、最近の爪句パノラマ写真を中心に情報処理の結果のキーが、エゾふくろうです。
正解と思われるプロジエクトチーム名を簡記しますと、「絶滅危惧種・カムイチカプ(エゾふくろう)の営巣環境を復元整備するプロジエクトチーム」ということになります。
この回答は、これまでの爪句とかhitoや、昨日の、さっぽろ雪祭りのペアのエゾふくろう「ふくふく」などの他にも、横内龍三氏(北洋銀行会長)が「ウレしぱオルシぺ」に寄稿された「コタンコロカムイの呟き」とかアインシュタインドームのエゾふくろう等々、ふくろうの個体数が復活する環境整備とは、空洞を伴うほどのハルニレが見られる森林空間造成は百年単位の気が遠くなるほどの長期プロジエクトですが、三井物産なればこそ、との確信です。
1万に到達するのはアクセスカウンターの数で爪句の数ではありません。1日のアクセス数を60として、半年の日数180を掛けると1万8百ですから、確かに半年ぐらい経つとぞろ目200000をみることができそうです。
角田氏の温めているプロジェクトはフクロウに関するものではありません。もっと技術的なものが関係します。
昨日は浅田次郎原作の「角筈にて」という2時間半の長いテレビドラマを視ました。西田敏行演じる主人公が商社の営業本部長で、最後はリオデジャネイロに赴任していくところで終わります。商社マンということで角田さんを思い出しました。