2014年06月11日
道新文化センター講座8回目
都市秘境巡りの講座の今期8回目は小樽まで足を延ばす。集合はJR小樽駅で、駅では小樽観光大使の光合金製作所会長の井上一郎氏の出迎えを受ける。
小樽駅から井上氏もご一緒で北海製缶工場まで歩く。途中「ぱんじゅう」の正福屋の店舗や手宮線跡を見る。
北海製缶小樽工場は小樽市の「都市景観賞」を受賞していて、その受賞プレートと案内の看板が構内入口のところにある。
工場内は工場長の江川享氏と社員の方が案内してくれる。案内に先立ち同工場の歴史や概要について説明を受ける。同工場は1921(大正10)年創業している。各種の缶詰の缶を製造している工場である。1931(昭和6)年に竣工された鉄筋コンクリート6階建ての工場は当時東洋一の製缶工場と言われた。
(工場長江川氏による説明)
工場内は食品の缶詰用の空き缶を製造していて、人間の髪の毛や身につけているものが空き缶に入るのを防ぐため、頭部はネットで覆い、装身具等は外しての見学となる。
薄い金属板が印刷され、円められて空き缶になっていく様子を見学することができた。食缶と飲料缶を合わせて、日産13万6千函の生産能力があるそうである。
工場内は全面写真撮影禁止で、記録の写真は無い。
1時間ほどの工場見学を終え、構内にある昭和11年の天皇行幸記念碑の前でパノラマ記念写真撮影を行う。
北海製缶から次の見学場所である手宮洞窟記念館まで歩く。入館料100円也の同館内を見学する。
今回は昼食会も企画する。手宮洞窟の近く、小樽総合博物館の敷地に隣接したイタリア料理のレストラン、リストランテ「トレノ」で参加者全員(井上氏も入れて18名)でランチを摂る。
昼食会後解散で、参加者はそれぞれ思い思いのところに行く。筆者はレストランのオーナー比良嘉江氏のパノラマ写真を撮り、簡単なインタビューを行う。
- by 秘境探検隊長
- at 17:53
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在職中小樽市内支店に5年間勤務中、市内7箇所の支店は営業区域が規制されて、北海製缶は小樽支店取引先でもあり、一度も見学しておりませんが、この度の小樽市内見学プログは大変興味く、特に昭和11年に昭和天皇が北海製缶に行啓され、記念の石碑が当時の文官広田弘毅揮毫と知り、戦前派の立場で、改めてネット上の極東裁判とか最近の集団的自衛権の行方など、タイムスリップしております。
北海製缶の工場内は写真撮影全面禁止ということで、写真を写す場所がこの行幸記念碑前ぐらいしかありませんでした。戦前は天皇が視察するだけで記念碑が建立されるのですから、感覚が今とはかけ離れています。それは兎も角、観光都市小樽にあって、小樽の技術力を見せる製造業のこの工場は、一見に価します。