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2015年09月25日

成都旅行3日目(2015年9月18日)

 朝成都を発ち、西嶺雪山の中腹にある温泉リゾート地に莫君の車で向かう。この日の運転は奥さんの鄒さんである。西嶺雪山は初めて聞く名前であるけれど、杜甫の詩の「窗(まど)には含む西嶺千里の雪 門には泊す東呉万里の船」で中国では人口に膾炙している、と教えられる。
 途中安仁古鎮の大邑劉氏庄園を見学する。ネットで調べると、四川省の官僚で地主の劉文彩氏とその兄弟らが建てた5棟の邸宅が修復され博物館として公開されている。中西部の典型的な結合式建築群で、中国の封建時代の名家の屋敷で、欧米風の城壁と教会堂の特色を生かした特徴がある。劉氏の屋敷は、半封建・半植民地時代にあった20世紀前半の中国の経済、文化、四川軍閥史、民俗学を研究するうえで高い価値がある。
 博物館の内でパノラマ写真を撮る。鄒さんが手にしているものは最近流行りのスマホの自分撮り装置である。


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(パノラマ写真:大邑劉氏庄園博物館内)

 邸宅内の庭には苔があって、湿度の高い場所のようである。


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(パノラマ写真:大邑劉氏庄園博物館庭)

 劉氏一族の生活ぶりが見えてくる家屋や品々の展示がある。その中のフォード社製の車もあり、当時の財力の大きさが垣間見える。
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(往時劉氏一族が使っていたフォード社製の車)

 一方、当時の荘園の小作人や使用人が過酷な環境にあったことを示す彫像の展示もあり、彫刻の美術館の趣もある。

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(小作人や使用人の過酷な生活を表した彫像)

 展示物を撮っていたら、莫君と鄒さんがガラス窓に映っていた。

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(展示室の窓に映った莫君と鄒さん)

 劉氏庄園博物館を見終わった後で、安仁古鎮を観光地として整備した一画で昼食となる。レストランの店先にあるテーブルで日本人には激辛の四川料理を食べる。レストランのある通りでパノラマ写真を撮ると「孔裔国際公学」の門が写っている。これは有名なインターナショナルスクールだと教えられる。



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(パノラマ写真:安仁古鎮レストラン)

 通りには傘を逆さにした飾り付けがあり、その下にモデルを立たせての撮影会が行われていた。撮影会に便乗して何枚か撮ってみる。

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(モデルを使っての撮影会)

 安仁古鎮には路面電車が走っている。乗ってはみなかったけれど、パノラマ写真は撮っておいた。


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(パノラマ写真:電車安仁号)

 安仁古鎮から今日の目的地の西嶺雪山の温泉地に向かう。宿泊したホテルは5星の豪華なホテルである。ホテルで休んでから近くの温泉に浸かりに行く。中国の温泉は水着で入る。多分素っ裸で温泉に入るのは日本ぐらいなものだろう。水着を持ち合わせてはいなかったけれど、部屋に売り物の水着があったのでこれを使う。
 山の中に湯船が並んでいて(水着姿なので湯船がどこに在っても支障をきたさない)、山中の風景も満喫できてすばらしい。生憎カメラを持ち込まなかったので、温泉の様子を写せなかったのが残念である。莫君に言わせると、中国では景色より人が少ないのが良い条件だそうで、この日は確かに人が少なかった。水着温泉の利点はどこでも男女混浴で、莫君と鄒さんと一緒になり湯船を独占した状態で長話である。
 砂湯とか泥湯もある。ドクターフィッシュの居る湯船もある。水泳のできるところもあるそうで、この温泉に馴れたら、日本の大浴場に入った中国人が泳ぎ出すのもわからないでもない。それよりも、素っ裸で入る男女別々の日本の温泉では、日中の温泉文化のギャップが大きくて中国人は戸惑うだろう。

 泊まった花水湾名士ホテルのロビーをパノラマ写真に撮ってみた(翌朝)。


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(花水湾名士ホテル・ロビー)

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