2016年01月17日
学生の活字離れを垣間見せる図書館
客員教授ということで図書館の利用者カードを新しく作ってもらう。開架式の立派な図書館で利用し易そうである。しかし、その割には利用者の姿が少ない。我が身で考えても調べ物をするのはパソコンかスマホで行い、図書館を利用することはまずはない。調べ物でなくても本や雑誌も若い頃と比べると格段に読まなくなった。活字離れは若い世代と同様年配者にも及んでいるだろう。電子書籍や電子図書館が活字離れを加速させている流れの中にあって、紙の本やそれを並べている図書館の役割は、と考えながら写真を撮る。(2016.1.15撮影)
利用者で 活字離れを 推し量り
- by 秘境探検隊長
- at 02:22
comments
私も専門書以外の本をたまには読まないといけないと思い、図書館から「坂の上の坂(藤原和博著)」を借りて、昨日から読み始めて、何とか読破しました。著者が薦める50歳からすべきことが、私がこの1年間で考えて行動を始めたことに重なることが結構ありました。共感することや、なるほどと勉強になることはたくさんあり、読んで良かったと思いました。
でも一方で、違和感を感じたこともたくさんありました。東大卒の超エリートであり、その中でもずば抜けた才能豊かである著者自身を基準としています。また、お金の面では金利が高いので住宅ローンは無駄であるから自分は、頭を下げて親から借金した経験から、無利子の借金を推奨しています。親が裁判所に勤務していたり、病院の院長と夫婦ともに恵まれた環境だったことに気が付いていないようでもあります。
そのような中でも一番いいなぁと思ったのは、日本人の多くは無宗教であるという解説でした。実は無宗教という「現世御利益」という考えをしているからでそうです。多くの宗教は「天国で幸せになれる」というような趣旨の教えをしていて、これが日本人に受け入れにくいというのです。ここからが私の考えですが、日本人の多くは神道の「八百万の神」を割と自然に受け入れている感があります。それもそんなに深くはまり込んでいません。また、「お天道さんが見ている」ということも親や祖父母から言われて育っていることが、日本人の高い倫理観につながっているのだと思っています。
あまり死後の世界を重要視するからジハードであるとして自爆テロ(←本来の教えとは明らかに違っており、危険思想の指導が利用しているだけ)のようなものが起こるのでしょうね。天国や復活を信じる方が良いのか、そうでない方が良いのか難しいのは、経典を都合の良いようにまげて解釈する一部の指導者が表れるかどうかなのでしょうね。どの宗教も本来は良かった(今でも)に決まっています。そうでないと信者なんていなかったはずですか。ほっておくと、21世紀というちょっと前から考えたら未来の世界でも悪い方向に行ってしまうのが不思議てす。これはインターネットの弊害でもありますね。インターネットでは自分にとって好ましい情報を多く見がちです。図書館だと、全然興味のない分野の本でもタイトルで興味を持つと、とりあえず少しだけ目を通しますから、もっと利用率を上げるように努力すべきです。そういう意味では、札幌市電子図書館ももっと工夫の余地が残されているでしょう。せめて、いつも借りている本から好みそうな本や人気なものを薦めるのではなく、「たまには、こんな本でも読みなさい!」とお節介なことをしてもらいたいものです。
本を1冊読破とはすごいですね。最近はハウツーものの本なら、新聞かネットの広告で触りのキャッチコピーを見て、後は類推で、多分当たらずとも遠からず、と思っています。
年間何百冊という読書人のブログも覗き見しますが、そんなに本を読んでどうするのか、と思ってしまいます。ああ、これは映画を観るのと同じで、読書が楽しいからなので、読書して教養を高めよういう古典的な読書観に従った行為ではないことは承知していますが・・・
人間生きているうちだけで、死ねば何も残らないと考える人(ブログ子もそれに近い)に取って宗教は考えるだけ無駄な、人間の妄想のように思えてきます。Hi