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2016年04月28日

都市秘境散策講座3回目-北海学園

 昨日(4月27日)の道新文化センターの「身近な都市秘境を歩いてみよう」講座は
北海学園の見学でした。地下鉄東豊線学園前駅に集合で、地下鉄直結の同学園
に、出迎えていただいた職員の方の案内で同学園の国際会議場に行きました。
 森本正夫理事長に迎えてられて会議場の楕円形のテーブルに座って、森本
理事長から30分ほど同学園の紹介のお話がありました。森本理事長のお話の
最中にパノラマ写真を撮影しました。


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(パノラマ写真:北海学園国際会議場)

 前述の学園構内に直結する地下鉄の駅が出来た経緯のお話も森本理事長
のお話にありました。1万人を超える同学園の学生が利用するので、
黒字の駅になるという札幌市の経営的判断が地下鉄駅を学園に直結させる
理由でもあったとのことでした。
 意外だったのは、最初「北海学園駅」と地下鉄駅名の当初案は学園の
宣伝になるものだったのが、公共施設であるので「北海」を除き「学園前」に
したのは学園側(森本理事長?)からの提案だったそうです。
 森本理事長は現在84才ということで、この年齢で現役でお元気です。
趣味は自宅での農作業と聞いています。

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(お話される森本理事長と聴講する参加者)

 毎回参加者全員のパノラマ写真を撮る講師は写真に写ることはありません。
今回は森本理事長の席の隣で司会役を務めていて、名前の名札を本人の
写真代わりに撮っておきます。テーブルの上の水は学園からのサービスです。
写っている資料は毎回作成する4ページのカラー刷りで、この作成には時間が
かかり印刷代が馬鹿になりません。資料にQRコード付きのパノラマ写真も
載せていますが、ほとんどの受講生には見てもらっていないと予想しています。

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(司会者の名札と学園サービスの水)

 森本理事長のお話が終わって、大学図書館の地階にある開かずの北駕文庫を
特別に見学させてもらいました。今から100年以上前の明治44(1911)年、
北海学園の創設者である浅羽靖(しずか)が、自らの所蔵する図書や、全国各地から
寄贈を受けた図書など1万余冊による「北駕文庫」を設け、広く利用したことが文庫の
始まりです。

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(北駕文庫内)

 最初の文庫は書籍等を石蔵に保管してあり、この石蔵は現存しています。
ここで「駕」の文字は身分の高い人が来られる意味で、大正天皇が皇太子であった
時にこの文庫を視察されたので「北駕」と命名したとのことです。当時の石蔵の
写真と「北駕文庫」の由来の説明文が額に納まっています。

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(「北駕文庫」設立の頃の石蔵と文庫の経緯の説明)

 学園内にあるかつての「北駕文庫」の石蔵を外から見学しました。丁度桜が
咲き出していて、天気も良く、写真をとるのには好条件でした。


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(パノラマ写真:「北駕文庫」だった現存の石蔵)

 石蔵の近くに前述の大正天皇(皇太子時代)の行啓記念碑があります。
さらに少し離れたところに浅羽靖の胸像がありこれも見学しました。
胸像の後ろに回ってみると背中の部分に大きく「碩朗作」の文字が
あるのを見つけました。これは彫刻家田嶼碩朗と思われます。
田嶼は北大構内にある最初のクラーク像を制作しています。
北海学園は北海中学から始まり、この学校は札幌農学校の
英語教育と関わりを持っていたので、両大学に同じ彫刻家の
胸像が残っていても不思議ではないかもしれません。

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(田嶼碩朗作浅羽靖像)

 札幌を代表する彫刻家の本郷新は北海中学卒業で、この経緯もあり構内に
「わだつみ像」があり、これを見学しました。本郷は同中学出身のロスアンゼルス
五輪の男子三段跳びの金メダリスト南部忠平像も制作しており、この
像は見学会では見ませんでした。

 見学の最後は大学の7号館屋上からの眺望を堪能しました。10階建ての屋上
からは札幌近郊の山々、増毛山系、夕張山系が冠雪の状態で遠望できました。

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(札幌の市街地と大学から見て西方向に広がる山並み)

 屋上で記念のパノラマ写真を撮影しました。


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(7号館屋上での参加者のパノラマ写真)

comments

今回の講座も最高でした!
大学の中に国際会議場があったなんて。
そして北駕文庫には驚かされました。
凄いお宝が街なかの大学の地下に隠されていたなんて!
貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。

  • nao
  • 2016年04月28日 18:06

 今回「北駕文庫」を初めて知りました。あれだけのお宝が見られることもなく眠っているとは、もったいないですね。目の保養をさせてもらいました。

  • ブログ子
  • 2016年04月28日 19:02
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