2022年03月13日
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ブログ子さま
今や厳しくなり、少なくても私が所属する大学では「休眠学者」は大学院の教員資格が剥奪(?)されます。研究紀要は査読付き論文にはカウントされず、権威のある学会の査読付き論文しか認められません。いわゆる文科省基準を満たしていないとダメです。
専門分野の総論文数に加え、直近5年間での論文数で審査を受けます。修士の丸合だと3件以上で筆頭が1件以上、博士の丸合だと5件以上で筆頭が2件以上という厳しいものです。旧七帝の教授でも厳しいと思います。大学院生もほとんどいないのですから、なおのことです。
とうとう来年度(2022年度)からは、修士も博士も丸合教員は、学科では私一人だけになります。一度得た教員資格を失うというのも変な話だと思いますが、文科省はそういうことを私大に求めているようです。
いや~それは厳しい。小規模な私大では大学院を持てないようにしていくみたいだ。研究はしなくても良く、大学生の教育に専念しなさい、との方針みたいだ。一方で国立大学では国からの予算が年々目減りしていて、その目減り分は外部資金を調達するため研究成果を企業に提供し、それで外部資金を獲得するか、大学自身が企業活動をしなさい、という流れです。この場合研究成果が求められるので、研究はせねばならない。国立でなくても状況は似たようなものでしょうから、大学維持のためには研究は行わねばならない。一方で研究をする余裕を奪って、他方で研究成果を出せというのもこれは酷な事です。根本には少子化の流れで大学が増えすぎ、大学の淘汰のため厳しい規則を国が持ち出してきているためかとも思えます。ともあれ現役の大学の先生方には頑張ってもらうしかなく、ご苦労な事です。