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2023年08月08日

爪句集第53集「あとがき」

 本爪句集は爪句集第52集「爪句@天空に記す自分史」の続編である。第52集の原稿を整理していて、第52集に収まり切らないものを第53集としてまとめている。書名に整理箱とあるように、整理箱に貼るラベルを20に分けてみた。それぞれのラベルの箱に、空撮写真の天空部分に複数枚の写真を貼りつたものがあり、一枚の空撮写真でテーマに添った異なる写真を鑑賞できる。ただし、空撮写真は必ずしも時系列に配列していない。
 このような写真法の利点や欠点については第52集の「あとがき」でも述べている。利点については、紙に印刷すれば1枚の写真でも、写真と組みになっているQRコードを読込む事で、空撮写真の天空部分に貼り付けられている写真を拡大して見る事ができる。例えば、空撮写真撮影のために複数の機種のドローンを、複数年にわたり飛行許可・承認書を申請している。その飛行許可・承認書まとめて1枚の空撮写真に貼り込んでおく事が可能で、何かの折に確認する時に便利である。実例として、空撮写真に複数枚の飛行許可・承認者を貼りつけたものを、第52集の「あとがき」に示してある。
 このような写真貼り込みの空撮パノラマ写真では、サーバーにデータが保存されていればインターネットを介して再現して見る事が出来る。しかし、サーバーからデータが削除された時点で、紙に印刷された只の写真になってしまう。サーバーにどれだけ長くデータが残されるかが、パノラマ写真としての機能を活かした本の寿命を決めている。紙とインターネットを組み合わせた本の宿命である。 
 爪句集シリーズが50集を超すまでになると、在庫が貯まってくる問題が次第に大きくなって来ている。その対処法として、これまで出版した爪句集を市町村の図書館や大学・高校・中学校の図書室に寄贈する事を考え実行して来ている。そのため爪句集出版と寄贈をクラウドファンディング(CF)の支援に頼ることを試みている。これまでACTNOW社や北海道新聞社のfind-h(2023年6月事業終了)のCFで「爪句集シリーズを出版・寄贈して新しい写真文芸・爪句を普及させたい」とのプロジェクト名で目標金額10万円で支援をお願いしている。
 本爪句集第53集のCFの結果はこの「あとがき」を書いている時点では確定していない。同様にCF支援で出版した第52集の出版記念会を2003年6月28日に札幌テレビ塔の宴会場で開いている。北海道現代史・資料編2(産業・経済)に北海道マイクロコンピュータ研究会の機関誌「μコンピュータの研究」1号(1976年)が採録された事も併せての記念会である。会には30名を超す方々が出席された。出席者のパノラマ写真をここに載せておく。出版記念会に出席された方々にはここで改めてお礼を申し上げる。
 CF支援で出版した既刊の爪句集の寄贈が行われた施設を、記録の意味を込めてここに列記しておく。道立北海道文学館は「豆本ワールド」(2020・4・11~コロナ禍で途中中止後期間再設定で再開催)の特別企画展でも展示された。北海道立図書館、札幌市は中央図書館、図書・情報館、新琴似、東札幌、澄川各図書館、中央区民センター、北区民センター、南区民センターの各図書室、篠路地区センター、新琴似新川地区センター、拓北あいの里地区センター、菊水元町地区センター、北白石地区センター、厚別西地区センター、厚別南地区センター、東月寒地区センター、藤野地区センター、もいわ地区センター、はちけん地区センターの各図書室への寄贈が終わっている。大学としては小樽商科大学、札幌国際大学、札幌大学、星槎学園道都大学、北大情報科学院図書室、北星学園大学、旭川高専、京都コンピュータ学院(京都情報大学院大学)である。高校としては札幌市立大通高校、札幌新陽高校、道立浦河高校、旭川藤星高校、星槎高校、特殊学校としては札幌ランゲージセンター、中学校では札幌新川西中学校、浦河第一中学校、市町村図書館としては石狩市市民図書館、浦河町立図書館、占冠村立図書館、町立様似図書館、町立沼田町図書館、比布町図書館、美唄市立図書館、旭川市立図書館、東川町せんとぴゅあI、新ひだか町図書館、剣淵町絵本の館、大樹町図書館、美瑛町図書館、上富良野町立図書館、私的施設としてはレトロスペース・坂会館、北海道霊芝(旧美唄西小学校校舎)である。
 爪句集の寄贈に関しては札幌中央図書館の関係者、爪句集寄贈会(代表者青木由直、齋藤清・元旭川高専教授、渡部浩士・元新川西中学校長、奥山敏康・アイワード社長、三橋龍一・北海道科学大学教授、里見英樹・メディア・マジック社長)や他の方々にお世話になっている。これらの方々にお礼申し上げる。
 出版に当たっては共同文化社の竹島正紀氏、鶴田靖代さん、同文化社元社員長江ひろみさんにお世話になりお礼申し上げる。本爪句集編集の頃に背骨の圧迫骨折で身体の自由がままならない著者の看病も含め、爪句集出版の後方支援をしてもらった妻にも最後に感謝の言葉を記しておきたい。

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