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2012年09月15日

石狩浜の「無辜の民」

無辜の民 砂浜ススキ 供花なり 

 石狩の浜にススキと赤く色づいたハマナスの実に囲まれて、異形のブロンズ像が横たわっている。手と脚の部分は判別がつくとして、身体の残りの部分は布で巻かれていて、頭部は隠れている。本郷新の「無辜の民」シリーズ作品の一つ「虜らわれた人I」である。戦争の惨禍を蒙った民を表現している。それは北海道の開拓で斃れた人々にも通じるものであり、開拓慰霊碑として設置されている。訪れる人もいない砂浜に置かれた像に、ススキが供花のように見えていた。




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2012年09月13日

滝川駅前の三人乙女像

菜の花や 希望躍進 唱え咲き

 菜の花が咲く頃、滝川市に菜の花畑を撮りに行くことがある。その時利用するJR滝川駅の駅前広場に鈴木吾郎の「希望と躍進の像」がある。駅前が整備された1978年に設置された三人の乙女像で、それぞれの像が「青春」、「情熱」、「理想」の言葉と対になっている。対になっているからといって、これらの言葉と像のポーズや雰囲気と対応が取れている訳ではない。今や滝川市の観光の目玉になっている菜の花が像の周囲に植えられている。菜の花が同市の希望と躍進に力を貸している。




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