二月上旬は札幌の雪祭りに合わせるかのように小樽の「雪あかりの路」と名づけられたイベントが行われる。この期間には夕闇が迫ると、ガラス製の“浮き球(だま)”にローソクが灯されて観光名所の小樽運河に浮かべられる。運河沿いの散策路には雪でつくられたフードにローソクが灯される。次第に暗くなっていく運河の見所の浅草橋には写真愛好家が早々と三脚にカメラを設置し、その後ろに見物客が集まる。街灯がともり、浮き球のローソクも光り出す。風が止むと運河の水面に映る灯が留まって見える。
風止みて 運河に灯影(ひかげ) 留まりて