2007年09月03日

ガラス工芸館の作品たち

 野幌代々木町を突き抜ける国道12号線と並行で、兵村2番通りとも呼ばれる通りに面してこのガラス工芸館がある。公園の縁に建つレンガ造りの建物は瀟洒で、外観からこの内にガラス工房の作業場があるとは思えない。

 この建物は元々故・石田惣喜知氏の個人の家であったものを江別市が買い上げ、推定重量540トンの建物を40メートルほど移動して現在地に移して改修工事を行ったとパンフレットに書かれている。総工費は9千万にもなるそうである。新しく建てた方が安上がりだと思うけれど、古いものを生かそうとするとお金がかかる。

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 中に入ると一階はガラスの作品の売り場と地階から吹き抜けになっている作業場があり、ガラスを吹く作業を上から見下ろすことができるようになっている。作品作りの作業は午後に行われることが多いそうで、この時は作業の様子を見ることができなかった、二階はガラス作品の展示室となっている。現在、この施設全体をガラス工芸家の柿崎均氏がレンタルしていて、同氏の作品が展示されている。

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 同氏の作品は木工とガラスのコンビネーションに特徴があるようで、胴体は木、顔や手がガラスといった作品が並ぶ。現在札幌の近代美術館で行われているダリの絵画をガラスで表現したような作品もある。狭い空間ながら、壁のレンガ、窓の外の緑が手伝って作品群を引き立たせている。無料で、前述のお金のかかっている施設であることも加えて、来館者が少ないのであればもったいないことである。

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 ガラス製のりんごが窓際に置かれてあって、窓越しに見える外の景色との取り合わせは写真の題材にもなる。筆者が写真家なら芸術的写真を撮るためここで粘るだろうな、と思った。その他小物の作品や実用品が並んでいて、品定めするのは面白い。

 そのうち作品の作り主の柿崎氏が現れる。ガラス工芸には知識がないので、展示している作品は売れるか、などいった俗っぽい質問をしてみる。この場所ではほとんど売れないと返答に合わせた訳でもないけれど、ガラス製のペーパーウェイトを一個購入した。入館無料でも取材費とカウントされる出費はあるものだと思って工芸館を後にした。

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