2008年05月11日

千歳川と幌向運河

 支笏湖に源流がある千歳川は、千歳市、恵庭市、長沼町、北広島市、南幌町、江別市と流れて江別市で石狩川に注ぐ。従って、千歳川の河口は江別市にある。この河口付近に王子特殊紙の工場があり、国道12号線で千歳川を跨ぐ時に、新江別橋からこの工場と千歳川の河口部を見ることができる。

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 この千歳川は放水路計画でもめた川でもある。1981年の大洪水の被害により北海道開発局(現国土交通省北海道局)が千歳川の放水路を太平洋側につなげようとする計画を立案した。しかし、放水路の通過地予定地に野鳥のサンクチュアリのウトナイ湖などがあり、自然環境破壊の問題が議論され、反対派と開発局の応酬が続いた結果、1999年に計画は取り止めになっている。

 千歳川は石狩川のような河川改修が徹底して行われなかった結果として、河川の自然環境が守られた川ともいえる。秋になるとこの川にサケが遡上し、千歳市でインディアン水車でこのサケが捕獲され、サケの養殖事業が行われている。五月の上旬にサケの代わりにコイが登場で、河川防災センターから対岸の江別の倉庫群の集まるところにコイノボリの川渡しのイベントが行われていた。この風景はサケの遡上を思い起こさせ、千歳川の自然環境を生かしていこうとする象徴のようにも見えた。

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 千歳川は江別市と南幌町の境界となっていて、かつての夕張鉄道の跡地である空知南部広域農道が千歳川を横切る江南橋付近で、南幌町に延びる幌向(ほろむい)運河とつながっている。付近には親水地として整備された場所があり、南幌温泉もある。南幌町ではこの遺産を保存し活用しようとする活動が行われている。

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 北海道四大運河と称されたこの運河も現在は水運の役目を終えている。しかし、整備された親水地付近に水を湛える運河と、辺りに広がる田園風景は先人の開拓で得られた現在の北海道の風景であると思った。この風景をこれからも伝えていくところに北海道の未来があると感じた。

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