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2008年07月25日

夏椿

 夏椿は沙羅の木とも言われていて、白い花をつける。花は盛りに見えるのに、全体がポトリと落ちてしまう。平家物語の冒頭に「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす」とあり、日本で沙羅双樹の花を見ようとすればこの夏椿の花となる。花の散り方が潔いと言えばいえるけれど、何か盛りの時期をもうすこし枝の上に留めていてもよいのではないかとも思える。雨上がりには、葉の緑が濃くなって、花の白さが増すように感じられる。

未練あり 盛りで散るや 夏椿

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雨上がり 沙羅の木花の 白さ増し

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