2009年10月20日
落葉前
散歩の道で見上げると、枯葉が枝にある。葉がほとんど無くなりかけていても、枝にしっかり付いている。枝にしがみつくあまり、葉は破れ、葉の形を留めていない。きれいな落葉で散っていく多くの葉があるのに、大空に向かってみっともない姿を晒している。何か、人間の晩節を汚す様を象徴しているかのようである。朴の葉は、大きな葉がバサッと落ちる。これだけ大きな葉になれば、指で穴を空けてみたくなる。庭仕事もせずに、子供じみた悪戯に興じている秋の早朝である。
晩節を 汚す如きの 破(やれ)葉なり
朴(ほう)の葉に 我悪戯(いたずら)の 秋の朝
- by 秘境探検隊長
- at 00:56
comments