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2010年08月04日

北竜・ひまわりの里で

 一度北竜町のヒマワリ畑を見てみたものだと思っていて、8月3日にでかけてみる。高速の道央道は無料の区間があるというので、札幌の新川ICから入り奈井江ICで下り、出口で少々トラブルとなる。国道275号に出て、新十津川、雨龍、北竜と北上する。観光用のひまわり畑が広がるひまわりの里で写真撮影をする。先月末の風雨で、ひまわり畑の一部が倒壊していて、これは残念。特にひまわり畑に隣接した北竜中が栽培した「世界のひまわり」畑の被害が大きくて、関係者も落胆だろう。しかし、カメラのアングルを選ぶと、一面のヒマワリ畑の写真が撮れる。

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 訪れた日にちを毎日入れ替えて、記念撮影が撮れるサービスもある。こんなサービスに乗って写真を撮る年代からは大きくずれてしまった。

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 観光地なので、こんな動物も出迎えてくれる。しかし、ひまわりとダチョウの組み合わせは不明である。

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 今回の北竜町行きの目的は、ヒマワリ撮影の他に村一農場でのあるテストを見せてもらうためである。ひまわりの里から国道を北上し、道の駅サンフラワー北竜に寄り道である。道の駅は立派な建物で、温泉施設になっている。周囲もサンフラワーパークと銘打っているけれど、この施設を維持するのは大変ではなかろうか、と思われる。道の駅から国道を北に数百メートル行ったところに村一農場がある。
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 この農場で、eシルクロード大学で講義をしてもらった伊東氏が、ヒマワリの花粉採集の新兵器をテストするのをこの目で見る目的があった。写真は開花が遅れているヒマワリ畑で、開発して花粉採集器を操作している伊東氏である。

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 この新兵器は衣服の毛玉取り器を改造している。いろいろ考え、ヒマワリの有効活用に情熱を持ち続けている同氏に感服である。

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 村一農場はメロン栽培を行っていて、メロンの出荷の最盛期であった。村井氏と夫人の2人で年間1万5千個ほどののメロンを育て、客に産地直送行っているというから、生半可な労働ではない。同農場で収穫されたメロンをご馳走になる。美味である。農業における後継者の問題などを考えさせられた。

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 メロンの箱詰めを行っている建屋の前で記念撮影で、左端が村井ご夫妻で、右端が伊東氏である。その他は運転手である。

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  • 2010年08月04日 12:11

 ご無沙汰しています。
 今朝「のりゆきのトークでほっかいどう」でのご出演の様子拝見しました。
 相変わらずの博識をご披露されていましたね。隊長さまの積極的な発言が番組をおおいに盛り上げていたようにうかがいました。
 ブログの方も札幌を飛び出し、ますます守備範囲を広げられている様子をいつも楽しみに拝見しています。

田舎おじさん お久しぶりです。早速のコメント有難うございます。実のところ、テレビ局に行くまで、子供たちと秘境巡りの録画撮りだろうとばかり思っていて、スタジオでの生放送だとは認識していませんでした(かなり思い込みが強い)。放送日が決まったら、ブログで案内でも出そうかと思って行ったら、スタジオの椅子に座らせられ、この予想外の展開には少々戸惑いました。
 最近は「風景社印」のプロジェクトに、どのようにして参加企業を増やしていこうか、に頭を使っていて、都市秘境の取材から遠ざかっています。

  • 探検隊長
  • 2010年08月04日 12:34

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青木先生と村井農園のご主人・村井成一氏の話を、メロンを戴きながら傍で聞いていた。
いつも思うのだが、先生の多岐に亙る専門的な質問は意図が明確であり、聴き手又は話し手を引き込んでしまう。
要するに、聞き上手に卓越している方なのである。
私の今回のひまわり花粉採取の目的とか採取機開発の意義を完全に理解して戴いていたのが嬉しかった。
10年前、今は亡き北龍町長一関開治氏を訪ねた時に、町興しの一環としてひまわり花粉採取事業をご提案して仰天された。
財政的支援は出来ないが、との条件付でひまわりの里での花粉採取事業をご承認戴いたが言い出しっぺの苦労が今も続いている。
青木先生は地方自治体の苦労や、農家の苦労や後継者難をとても憂慮している。
特に北海道は拓銀破綻により金融インフラが破壊され、今又残された命綱としてのインフラである北海道開発局が国から離れてしまえば、二つの基本インフラ崩壊は、北海道にとって車の両輪を外されたほどの壊滅的打撃である。
仕分け人の言うが如く私達ドサンコが北海道を特別視してほしいと考える甘えの構図と考えるならば余りにも的外れであり之までの全国からの先人の辛苦を冒涜すると言うもの。
北海道は明治維新以降、日本に残された唯一の国主導開発を必用としており、全国から開拓者を入植させ世界にも類例を見ない発展を遂げたが、その実態はあくまでも石炭や農水の資源産業であり、むしろ本格的開発はこれからであるから、ひまわり研究などは豊富な糖質資源の高度な開発利用と道洲制の一環であり、自治体任せは荷が重い。
ひまわり研究では冷涼な北海道が適しており、さらに道北以遠地域に期待が持てるから、全道自治体に共通の開発事業として今後は開発局による国主導態勢が望ましい。
コメントの域を超えて長くなったが今回の青木教授の北竜町紀行からこんな感想を持った。

  • 伊東 裕
  • 2010年08月04日 14:14

伊東さん コメント有難うございます。村一農場では、北海道の農業に関する知見が得られ、北海道農業を考えるう上で、大変参考になるものでした。農業の後継者問題は、関係者がそれなりに取り組んでおられるのでしょうが、隔靴掻痒の感じですね。伊東さんのひまわり花粉プロジェクトも近未来に実を結ぶとよいですね。
 いろいろ考えることはありましたが、村一農場のメロンは美味しかった。帰宅してもメロンを食べ続け、今年は我が家ではメロンの当たり年です。

  • 探検隊長
  • 2010年08月04日 14:53

風邪系薬草としてのひまわり研究をスタートして11年目に当たるこの夏の北龍町での作業は、21日で完了し、目的は期待以上の成果を達成出来た。
手造りの改造型ひまわり花粉採取機は、超低コスト・軽量で、片手での操作性や長時間連続使用に耐え、超省エネ型の優れものであり、ひまわり開花が8月上旬前の花粉であれば100%の採取機能を発揮すると判った。
花粉以外の雌しべ&おしべやペクチン部分も約90kg採取し冷凍保存出来た。
それも之も青木先生のeシルクロードの勉強会講義内容取り纏めの苦労のお陰である。

  • 伊東 裕
  • 2010年08月23日 12:26

伊東さん 新兵器の威力があってよかったですね。花粉以外のところで90kgとはすごい量ですね。個人経営での営業用に回せる量のように思えます。商品化が出来て、うまい流通経路が見つかると面白いと思っています。

  • 探検隊長
  • 2010年08月23日 14:23

開花直後緑肥に鋤きこまれるひまわりに着目し10年間も研究を続け採取しておりますが、今年の花托90kgには私自身も驚いております。
あの炎熱酷暑の中でたったの3日間でよくもまあ採ったものと我ながら感心しております
昨年から続いていた新型インフルエンザのパンデミックに対しWHOは先日一先ず終焉を宣告しましたが、専門家筋はこの秋からの脅威にたいする警戒を怠らぬよう呼びかけております。
戦後、抗生物質により風邪系薬草ひまわりは忘れ去られておりましたが、出番を得て本領発揮する時期到来と予想して採りました。

  • 伊東 裕
  • 2010年08月23日 19:39

 確かにヒマワリは大型の花ですから、花托も大きく、採取を続けると大重量のものになるのでしょうね。さて、採集物の使い道となると、これも大仕事と思われます。
 駅構内でもヒマワリを見かけます。ヒマワリの写真だけを撮りブログに載せるだけで、重さから開放される例を、このブログの最新記事として投稿しておきます。

  • 探検隊長
  • 2010年08月23日 20:28

北龍町のひまわりについては風邪系薬草研究者の立場で3回もコメントを載せて戴きましたので充分に感謝し満足して居りますが、どうしても付加えたいことがあと一つ有ります。
観光北海道の隠れたベストセラーJR北海道の車内誌「THE JR Hokkaido」の主な交通機関路線図には日本一ひまわりの里「北竜町」の地名が全く載っておりません。
旧札沼線のJR路線を撤去した区間(新十津川~石狩沼田間)というのが理由であれば、その後撤去した旧深名線の地名はすべて記載されておりますので整合性が取れておりません。
又「北海道ダイヤ」のJRバス路線図には札幌~石狩沼田間のバス停として「和市街」として記載されておりますが、ここが「日本一ひまわりの里・北龍町」である事は観光客には理解出来ないと思います。
理由はともあれ、北竜町へは深川駅までJRを利用するわけですから、北竜へのひまわり観光客・年間40万人はJR全体の収入に間接的に貢献して居るわけで、食糧自給率に貢献しているブランド米「ひまわりライス」の生産穀倉地帯でもあり、是非「北竜町」の地名を表記して欲しいと思っております。

  • 伊東 裕
  • 2010年08月25日 14:16

 そうですか。「THE JR Hokkaido」の主な交通機関路線図には北竜町が載っていませんか。北海道人でも、ヒマワリの里北竜町は聞き覚えがあるとしても、地理的な位置把握をしているとは言い難く(かくいう私も最初自動車で行く道を探して、地図の上で北竜町がどこに位置しているのか探すのに時間がかかりました)JRの車内誌にも載せるべきです。
 伊東さんのように、ヒマワリを通して、北竜町シンパが増えると、車内誌の路線図に北竜町の名前が載るようになると思われます。

  • 探検隊長
  • 2010年08月25日 15:39
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