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2010年09月23日

小川の護岸の石組みに咲くミゾソバ

 小川でも、都会の住宅地を流れる川はしっかりと護岸工事が行われていて、河床も岸辺も石組みになっている。こんな河川環境でも、河川工事から数年もすれば、石組みの間から雑草が生えてくる。雑草の中には花を付けるものもあって、花茎の先端に花の束を付けて咲いている植物を、マクロ撮影する。後で調べてみると、ミゾソバ(溝蕎麦)である。花名にある通り、溝や水路の付近に群生する花である。拡大して見ると、5つに割れた花弁の先が桃色で、小さくて可憐な花である。

水路傍 ミゾソバ咲いて 夏の逝き

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蕾割れ 5弁で咲いて 溝の花

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私の生まれ育った深川市を流れる石狩川は戦時中の水源地域の森林乱伐も祟って有数の蛇行性で名高く、凄まじいばかりの暴れ川でしたから、河床も岸辺も石組と蛇籠でしっかり護岸されておりましたので、多分ミゾソバなども咲いていたのかも知れません。
その頃蛇籠の太い鉄線で左足に今も深い傷跡が残っておりますので一般的に秘境記事は、老後の追憶に繋がると思います。
特に市街地の岸辺には5メートル平方程度の蛇籠を沈め、太い丸太で固定してありましたから、今にして思えば、貴重な護岸形式ですので、現時点ではありふれた風景でも、将来の秘境性も探検家の目に止まらなければ、いずれは幻の秘境として消え去るのかなと思いました。

  • 伊東 裕
  • 2010年09月23日 09:25

 最近は蛇籠をあまり見かけません。近年の蛇籠は鉄線で石を包むのが主流となりましたか。今春、中国旅行で、都江堰で蛇籠を作っているところを見ました。こちらは竹で外側の籠を作り、その隙間から石を詰め込んでいました。多分伝統的な製法なのでしょう。

  • 探検隊長
  • 2010年09月23日 10:38
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