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2010年12月03日

北海道開拓の村の旧信濃神社の狛犬

 北海道開拓の村は、明治から昭和にかけての北海道の各地の建造物を移築したり復元したりして、野外展示しているテーマパークである。ここには旧信濃神社と境内が移築復元されていて、一対の狛犬を見ることができる。
 狛犬を見るために出向いたのは師走に入った初日の午前中で、入場料680円を支払って、旧札幌停車場の入口から入場である。今回は、狛犬を見るためにお金を支払ったの唯一の例となる。広い野外博物館には昔の建物が見世物然として生活の匂いを消して並んでいる。入館者は著者の他に見当たらず、人通りのない園内の道を旧信濃神社のある農村群のエレアに向かって直進である。
 旧信濃神社は現在信濃神社がある厚別区4条3丁目から移築している。社殿は1897(明治30)年に建てられたもので、2本の柱を一間の間隔をおいて並べて社殿の正面を構成している「一間社流れ造り」である。鳥居と社殿の復元された参道の両脇に狛犬が置かれている。
 阿吽の狛犬のいずれも貌の造形がすばらしい。細部にはあまりこだわらず、目、鼻、口歯を強調して表現している。目は大きなギョロ目で、印象的である。鼻も貌の中心で存在感があり、鼻の穴も大きい。牙と歯は脅しをかけているというより、立派なものだから見てほしい、といった感じである。顎鬚は太い彫り込みで表現した長いもので、目の上の巻き毛も目立ち、吽形の狛犬は動物の貌というより、仙人の顔を彷彿とさせる。
 首筋、脇の付け根、くるぶし、尻の部分に飾りのように彫り込まれた、火炎条の巻き毛が目立ち、のっぺらとした身体のアクセントとして生きている。芸術的センスのある石工の作品であるけれど、石工の名前は刻まれていない。

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大口に 大目大鼻 大作り

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仙人の 顔にも見えて 長き鬚

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