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2010年12月10日

藻岩発電所敷地内の無名社

 大都会の市街地に接して水力発電所があるのは珍しい。国道230号で中央区から南区に入るとすぐに、道路の横に北海道電力(北電)の藻岩発電所の施設が見える。発電のための大きな導水管が3本、藻岩山の山腹に這うように敷設されている。豊平川の上流にある藻岩ダムから用水を地下のパイプを通して流し、この水を用いて最大出力12600kwの発電を行っている。
 発電所の周囲は整備され、ふれあい広場と名のついた小さな公園のようになっている。ここに神社があるけれど、この神社には神社名がない。地域の氏子が支えている神社にも見えず、設置場所からして北電の構内神社のようである。社名が無いのは、神社を廃止したためかと思うけれど、周囲の手入れは行き届いている。政教分離が公共的企業にも影を落としているせいで、公共企業の北電が神社名をはずしているのかな、とも考えてみる。

広場には 神社もありて 発電所

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導水管 背負いて社(やしろ) 無名なり

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 発電に用いられた水の一部は、発電所の前を流れる山鼻川に放水される。この川と河川敷は、親水ゾーンとして整備されている。山鼻川は北に流れて豊平川に注いでいる。

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