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2011年01月18日

丸千坂のある札幌藤野神社

 藤野と簾舞の地区が隣り合うところで、国道230号と豊平川の間に道路がある。国道が出来る以前の旧道で、簾舞通行屋もこの道路沿いにあった。通行屋は旧黒岩家住宅として保存、展示されている。この道路の藤野側に藤野神社があり、藤が丘高台公園にある藤野神社と区別して、こちらは札幌藤野神社と呼ばれている。
 神社は道路から坂を登ったところにある。この坂には看板があって、坂の名前が○で千の字を囲んだ丸千坂となっていて、その由来が記されている。この屋号を持つ松沢松之助が、1883(明治16)年、この地で開拓に着手した由来からの命名である。

立看に 丸千坂の 由来あり

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 坂を登って行くとまず木の鳥居がある。鳥居の傍の看板にある神社の略記によれば、設立は昭和36(1961)年で、祭神は北海道神宮と同じ4祭神である。神社としては新しいものである。木の鳥居に続いてコンクリート製の鳥居があり、その奥に朱塗りの屋根と扉の社がある。狛犬は居らず、目立ったものの無い境内である。境内の隅に「藤野開基百年記念碑」が設置されている。
 藤野は「藤の沢」と「野々沢」の頭文字を採って新しく命名された地区名で、1944(昭和19)年に地区名に採用されている。かつて、この地で伐採された木材で漁船が造られ、その船が石狩の海での漁に利用された歴史がある。

社(やしろ)屋根 朱塗りが冴えて 藤野の地

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