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2011年04月08日

被写体と背景との輝度のせめぎ合い

 日の出、あるいは日の出を入れた写真撮影では、輝度の基準をどこに選ぶかの問題がある。日の出の光は弱いといっても、明け切らない陽の光のもとでは、地上の被写体は暗い。ハリギリ(針桐)の若木がある。その向こうに日の出が見えていて、焦点はハリギリに合わせて、陽の明るさを表現してみる。ハリギリの棘が暗く写って、近づくものを威嚇しているようである。ハリギリを明るく写すと朝日は後退で、主役は朝日からハリギリに移る。陽と地上の被写体とのせめぎ会いである。

ハリギリが 棘で威嚇し 日の出影

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ハリギリに 輝度を合わせて 朝日退き

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これまでは、写真1枚毎に爪句1句をセットに仕上げたスタイルでしたが、今日は二つの同じ被写体にカメラ「輝度」に違いをつけて2枚撮り、さらにもう一つの共通項「せめぎ合いの威嚇」をテーマにした標題爪句で総括しているのは、朝日とハリギリと言う一見何の脈絡も変哲も無い筈の被写体二つを見事に擬人化したようで、パントマイム風の動画を見ているような面白さの大発見でした。

  • 伊東 裕
  • 2011年04月08日 20:35

 写真撮影もカメラまかせのところがありまして、凝ったカメラマンのように、マニュアル・モードであれこれ設定して撮る技量は持ち合わせていません。が、ピントの合わせる部分の選択ぐらいは自分で行って、撮影対象と背景の簡単な輝度調整はやってみています。同じ光の環境で、同じ被写体でも随分と異なる感じの写真が撮れたりして、なかなか面白いものです。

  • 探検隊長
  • 2011年04月08日 20:56
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