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2011年05月28日

鉢の中の八重咲きイチリンソウ

 ニリンソウは身近に見る機会の多い山野草である。これに対して、イチリンソウやサンリンソウは特定の自生地にでも行って探さなければ、見ることの難しい山の花のようである。鉢の中で育てられていて、ヤブイチゲの別名のある八重咲きのイチリンソウの写真を撮ってみる。幾重にも重なっている花びらは元々は蘂で、これが進化して八重咲きの品種になったとの説明を読んだ。確かに、花の内側では、蘂のある場所に花びらがあって、それが大きくなっていく進化の跡を見せている。

稀に見る イチリンソウは 鉢の中

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八重咲きは 蘂が進化で ヤブイチゲ

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今日は朝からヤブイチゲの蘂がなぜにこのように進化したのかとのプログからの難問に悪戦苦闘しております。
色彩豊かな花は、高等植物が受精を手伝う昆虫を誘うための進化の究極の姿であると思います。
また、太陽光エネルギーを利用して光合成で炭水化物(澱粉)を生成しながら、必ず色素も生成しており、昆虫が特に好む色は黄色系が多いようです。
さらに、太陽光エネルギーの利用機能の進化した高等植物は、昆虫(時には小鳥)を誘うためか、Give and Takeかは別として、受精支援のお礼に蜂蜜までも生成用意していおります。
ヤブイチゲの蘂がさらに進化したとすれば、何故に時間と苦労の大きい進化をする必要があっただろうか。
藻類は別として、高等植物の進化とは、定められた厳しい環境の中で効率良い光合成機能を獲向上するために自ら仕上げた最適の変化を意味すると思います。
樹木は、太く高く茂る進化を遂げて、効率良く太陽光エネルギーの獲得に成功した典型的な植物種とすれば、より高く、より太く進化出来なかったために、一生その日陰で不利に過ごす植物が、限られた太陽光エネルギーを効率良く利用するするためには ①澱粉の生成を極力抑えざるを得ない。②として、太陽光エネルギーの採光効率が低く、昆虫を引き寄せる為のベストの色彩である黄色色素の合成機能が極めて低く、結果的に白色(無色)になってしまった。
③として、遺された進化の手段は、雌しべが何とか花粉を媒介する昆虫から目立つようにしたいとの願いの結果が単に大きく伸びただけに終わって仕舞ったのか、又は受粉してから花粉管を伸ばし子房へ辿り付き受精するまでの大変な難関を突破するための進化であったとの仮説です。
太陽光エネルギーに恵まれない薄暗い林の中に見られるスズランやエンレイ草などの白い花は、色素合成が不利なためやむを得ず無色(白色)であることの共通した宿命ではなかろうかとの思いです。
ところで、ヤブイチゲの生育環境が日光に恵まれているのであれば
以上の推測は全く徒労ですのでご容赦ください。

  • 伊東 裕
  • 2011年05月28日 20:58

伊東さん コメントで勉強させてもらっています。自然界には草花でも木花でも八重咲きの種類が見られます。花びらが一重の方が蘂を花びらから離しておけるので、虫に効率良く花粉を運んでもらえると思うのですが、八重になると、花びらが邪魔をして、虫の方も困るのではないのかと???です。
 園芸種に八重が多いのは、人間が八重好みで、品種改良を重ねた結果だろうと思います。八重か一重かは、人間には好みの問題でしょうが、虫たちにとっては生存にかかわる問題のような気がします。
 虫は黄色の花を好みますか。これは太陽を連想させる色で、それとも関係があるのかな、と確信もない考察です。
 

  • 探検隊長
  • 2011年05月29日 04:19
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