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2011年09月12日

身体の前後のわからないカバイロキバガ

 この虫を初めて見たとき、身体の前後の見当がつかなかった。第一、木の葉の部分のような物体が、翅があって飛ぶ蛾であることも皆目わからなかった。後で調べるとキバガ(牙蛾)の種類で、カバイロ(樺色)キバガのようである。牙蛾の名前が付いているからには牙を隠し持っているのだろう。しかし、その牙は見ていない。蛾は天敵に対する擬態で、前後をわからなくしているものがいるそうで、この種類もそうなのかと思ってみる。樺色の方は木の葉や幹に似せた色の擬態だろう。

小葉片 前後惑わし キバガかな

樺色は 擬態色なり 枯葉上


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テレビでカマキリの一種が周りの樹の葉にそっくりな擬態を見ると、熱帯地域の生物の多様性と長い年月を経て生物が獲得した進化の不思議に感動するのですが、北海道に棲む生物に、カバイロキバガの枯葉そのものの擬態を見て、しかも体が前後の区別もつかないなどとは、信じ難い程に全くの驚きです。

  • 伊東 裕
  • 2011年09月12日 19:08

 このキバガを初めて見ると、枯れた葉のちぎれた部分かと思っていると、急に飛ぶので、驚きです。しかし、止まっているところを見ると、これが飛ぶ生き物だとは思えません。身近なところに色々な虫がいるものです。

  • ブログ子
  • 2011年09月12日 19:44
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