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2012年09月29日

ムクゲ花が咲く藻岩犠牲者の碑

犠牲者の 供養をしたり ムクゲ花

 山鼻川の河川敷にノッペラ坊の人物像がある。「藻岩犠牲者の碑」で作家は二部黎である。台座に碑文があり、1934年に始まった北電藻岩発電所と札幌市藻岩浄水場の建設での犠牲者を追悼するために建立されたとある。当時、タコ部屋と呼ばれた環境で、過酷な労働が強要され、少なくとも80名を超えると推定される犠牲者が出た。その中には朝鮮人労働者も含まれる。この碑の人物像に目鼻や口が無いのは、この歴史に目を瞑り、語り継がれていないことを暗示するかのようである。




(画像クリックでパノラマ写真)

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多くの韓国人労働者の犠牲を伴った難工事史実から、石狩浜に建つブロンズ像「無辜の民」を連想しました。
故国の紅白のムクゲを手向けに植えて犠牲者の冥福を祈った碑の建立関係者の深遠な意図を推察しての作句です。  
    タコ部屋も 無辜の民なり 手向け花

  • 伊東 裕
  • 2012年09月29日 11:16

 タコ壺からの連想でタコ部屋なのでしょう。が、タコは自分の意思で壺から離れようとしないのに対して、タコ部屋の方は離れたくても解放させてくれないので、この喩適切とも思えないのですが。しかし、タコ部屋の言葉は消えても、何か同じ状況が形を変えてあるような気がします。

  • ブログ子
  • 2012年09月29日 15:05
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