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2014年03月11日

HPFhito55・町の舵取りで人間関係学を実践する浦河町長池田拓氏

 筆者は浦河高校の卒業生で、幼少の頃から高校卒業まで浦河に住んでいた。その関係もあり、浦河町長のパノラマ写真を撮りたくなり、予約を入れてJRの「優駿号」で浦河行きとなる。札幌から浦河には高速バスを利用するのが便利である。そこをバスより時間のかかるJRの普通列車(日高線は普通列車しかないけれど)に乗るのは、土日祝日限定の乗り放題の乗車券が利用できるためである。高速バス料金の半額以下で浦河町を往復できる。
 浦河駅は人が居るようだが、改札業務無しの無人駅状態である。駅ホームから跨線橋を渡ると国道に出る。昔は海だったところである。国道を渡ると海の埋め立て地に浦河町役場の庁舎がある。庁舎前辺りで後ろから公用車が来る。浦河駅に筆者を迎えに行った車で、車の迎えがあるとは知らなかった。
 日曜日にもかかわらず町長室で浦河町長池田拓(ひらく)氏と初対面である。池田氏は昨年(2013年)12月に1期目の任期満了を迎え、選挙により再当選し、2期目に入っている。1期目の選挙の時は元町教育委員会管理課長で出馬している。氏は1951年生まれなので、63歳である。
 町長室でパノラマ写真撮影とインタビューを行う。話は同町の抱える課題に及ぶ。道内市町村に共通する人口減少と同町の基幹産業の軽種馬生産の先細りへの対応に腐心している様子が伺える。
 「海と牧場の町」が同町のキャッチコピーであると記憶している。しかし、同町は今や「イチゴ」の生産地に変貌していると聞くと予想外である。イチゴはハウスで作られるので、広い農地は必要でない。流通が確保されていると安定した収入が得られる。浦河町のイチゴは夏・秋物で、東京のケーキ店に出荷される。イチゴの需要は多いけれど、生産に従事する農家が不足状況にあるそうだ。移住者も含め、若者がイチゴ生産者となって同町で働いてもらい、軽種馬生産を補てんする農業に育てていきたいとのことである。
 肉牛生産や昆布を始めとする海産物生産と、浦河町の産業活性化が人口減少を食い止める手段である。しかし、海産物をとっても、海水温の上昇により鮭の代わりにブリが捕れるようになり商品価値が落ちるとか、昆布をを食べてしまう紫ウニが増えている、磯焼けの進行等と問題が起きてきて、一次産業の振興も一筋縄ではいかないようである。
 浦河町のイメージキャラクターも新しく制定し、浦河の名前から女の子の「うららん」男の子の「かわたん」が公募により名づけられた。町長室の隣の会議室にはこれらのイメージキャラクターや浦河町の特産品のイラストの大きなパネルが壁にはめ込まれてあった。
 池田氏は苫小牧工業高校を卒業後、建築会社に就職する。建築方面には向いていないと、和光大学に進学し、人文学部人間関係学科を卒業している。町長職は、いってみれば人間関係学を実践しているともいえ、大学で学んだ事が生かされているのだろう。
 インターネットに載っていた池田氏の紹介に、犬と6匹のカメを飼っていとあり、この点について尋ねてみる。ニュージーランから来て一時期同町に滞在した人が帰国に際して「ミドリカメ」だといって飼育を頼み、引き取ったカメが実際6匹いる。しかし、これはミシシッピアカミミガメで、大きくなってきて大変らしい。趣味は家庭菜園と音楽鑑賞で、レコードをプレーヤーで聴くとのことである。
 昼食は昔筆者の育った小さな商店があったところの向かいに建ったホテルのレストランである。かつての商店のあった面影は消えてしまっていて、感慨深いものがあった。昼食時の話で、浦河町出身の初のオリンピック代表のウィリアムソン師円選手も話題となる。同選手の応援のため、池田町長はソチオリンピックに行ってきており、その際の土産話などが続いた。
(町長室の池田拓浦河町長、2014・3・9)


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私は元々釣りキチでしたから、札幌市内支店とか苫小牧支店に在職中は、釣りバスによる磯釣り大会では、日高沿線の三石辺りから襟裳岬まで幾度も出かけましたので関心も深く池田浦河町長が基幹産業の軽種馬生産の先細りに腐心して居られる様子は心から同情致しますが、寧ろ日高沿線に点在する多くの特性を線として結ぶならば、他の地域よりも傑出した魅力を活かさない手は無いとの感じです。
日高本線30駅が全て海岸線に面して秘境駅も多く、まさに「海と牧場」を核としたキャッチフレーズは聊かも色褪せてはいないと思います。
先ずはイメージテーマを列記しますと、牧場自体が軽種馬以外にも、肉牛肥育や養豚・養鶏など畜産のほか、いちごは千歳からの首都消費圏に近く有利です。
池田町長の一番好きな音楽についても、新冠レ・コード館の現在の保有枚数 861,234枚を100万枚達成にを目指しており、札幌雪祭りには逆に大都市の札幌資料館に出向いて臨時レコード鑑賞会を開催して頂いております。
景観としての日高山脈の最高峰幌尻(2053メートル)南部は襟裳岬やアポイ岳を含む貴重で魅力的な国定公園です。
沙流川の銘石とか鵡川のシシャモ、富川の広大なタンポポも人気があります。
磯焼けは、この地域に限らず一筋縄では解決困難な環境問題ですが、海水浴場の整備とか磯釣り大会の誘致とか、昆布の地場企業による付加価値開発など、日高沿線自治体が連携して取り組むテーマは意外と多いように思います。
日本海側の磯釣りは岩礁地帯が多く、釣りとしては寧ろストレス解消には不向きで根がかりのしない日高海岸のカジカ釣りは健康的です。
兎も角、日高沿線の活性化は、秘境作家による秘境探索のパノラマ的視点から、大いに寄与できるのではないかとの素人連想です。

  • 伊東 裕
  • 2014年03月12日 14:48

 浦河に居た時期は小さな商店の店番で忙しかったので、釣りは近くの川でカジカやドンべを釣り、海釣りは防波堤から糸を下げる原始的なものを少ししただけでした。店員でなかったらもっと浦河時代を楽しめたのでは、と思っています。4月から浦河で小さなプロジェクトを計画していますが、さてどうなりますか。

  • ブログ子
  • 2014年03月12日 15:07
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