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2015年04月15日

道新文化センター講座2回目

 今日の都市秘境探訪講座はアメリカ総領事館である。地下鉄円山公園駅に集合して、小雨がぱらつく中を歩いて領事館まで行く。領事館に入るセキュリティチェックが厳しく、ケータイやスマホはOffにして預け、館内に持ち込めない。カメラも持ち込めない。カメラが無いので写真付きの記事が書けない。
 首席領事のジョエレン・ゴーグ(JoEllen Gorg)さんや広報担当官の寺下ヤス子さんらが出迎えてくれる。領事館内でゴーグさんの写真を撮れないので、以前領事館近くのギャラリーRetaraで撮ったゴーグさんのパノラマ写真を載せておく。


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(ギャラリーRetaraでの駐札幌米国首席総領事J.ゴーグさん・パノラマ写真)

 領事館での主要な仕事を担当官から説明を受ける。ビザの発給やアメリカ人の出生証明書の発行などを行っている。ここでこの出生証明書がアメリカ人の一生に関わる重要なものであることがわかる。アメリカには戸籍が無いのである。日本の戸籍は役所で請求に応じて発行してくれるので、自分に関わる何かの証明にこれを用いる。戸籍のないアメリカでは戸籍に代るものが出生証明書なのである。その原本を各自が大切に保管し、何かの証明に使う場合はコピーを用いるのだそうである。
 アメリカの政府発行の書籍等の図書室があり、必要に応じて閲覧させてもらえる。特にアメリカ留学のための情報に対しては、担当官が色々アドバイスをしてくれる。かつて日本からのアメリカ留学の若者は年間4万ほど居たのに、現在はその半数以下の1万9千人程度まで減少して、日米関係の今後の発展に支障をきたすとアメリカ政府も懸念していて、アメリカへの日本の若者の留学推進を総領事館の重要な仕事にしているそうである。
 セキュリティ担当官から、安全な日本においてどうしてこれほどの高いレベルのセキュリティ対策が必要なのかの説明もあった。
 最後に講堂でゴーグさんからアメリカについての紹介があり、質問形式で領事館やアメリカについての知識を新たにするお話であった。参加者からも色々質問があり、アメリカと日本の国の成り立ちの違いについて考えさせられるお話であった。1時間の予定が1時間半に延長となる。
 アメリカ総領事館を辞してから、円山公園に接した札幌市長公邸のあった場所に設置されているナンドール作の「母子の像」の彫刻を見る。これは後日講座のコースとしてナンドール財団訪問を予定しているので、その下準備でもある。
 彫刻を見てからアメリカ領事館のすぐ傍にあるギャラリーRetaraでの干場良光展「残片に聞く」を見る。新聞等に折り込まれてくるチラシを集めて、会場で飾り付けを行う手法で創り出された芸術作品(?)であり、ギャラリーで見ると意表を突かれる。作家の干場氏は講義の都合で会場には来られないとのことで、ギャラリーの関係者が作品について解説を行ってくれた。参加者が説明を聞いているところでパノラマ写真を撮る。


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(ギャラリーRetaraでの干場良光展「残片に聞く」・パノラマ写真)

 ギャラリーからの帰り道、アメリカ総領事館を入れて参加者の後ろ姿を撮る。総領事館の建物を撮ることも禁止されているので、これは苦肉の策である。
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(アメリカ総領事館前の道を歩いて帰る参加者)

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