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2016年05月12日

道新文化センター講座4回目・北星学園大学

 「身近な都市秘境を歩いてみよう」講座の4回目は北星学園大学でした。地下鉄東西線大谷地駅に集合で、歩いて北星学園に向かいます。地下鉄駅からは同大学の学生の流れが続きますので、その後に続き、サイクリングロード(陽だまりロード)を歩きます。学生が右側通行するように、大学が雇った交通整理の人が立っていました。
 途中「しらかばトンネル」があり、トンネルの壁はタイル画になっています。制作指導は原田ミドー氏で北星学園大学・同短期大学の教職員・学生も制作に協力したと記されています。
 
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(サイクリングロードしらかばトンネルのタイル画)

 トンネルを過ぎてすぐに北星学園大学の入口のカバードウォークに着きます。ここで同大学社会連携課の田中正博課長が、もう一人のスタッフの女性と一緒に出迎えで待っておられました。大学構内に入り、会議室のあるC館のホールに行きます。C館ホールに電子掲示板があり、今日の講座に関する案内画面が掲示されていました。

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(都市秘境講座の電子掲示板案内)

 時間はずれるのですが、同じホールのテーブルの上に石が置かれていて、これは安田侃氏の「地人」の銘のある作品であると説明を受けました。一見只の石の置物かと思っていたら、著名な彫刻家の名前を知らされて、参加者の石を見る目が違ってきました。

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(安田侃氏の作品「地人」)

 会議室で北星学園理事長の大山綱夫氏から同学園の歴史や同学園のエピソードについてのお話がありました。学園の創始者のキリスト教長老派の宣教師のサラ・C・スミス女史に関するお話の他に河井道(かわいみちお)の紹介がありました。この女性については知りませんでした。河井道は恵泉女学園の創始者でスミス女史の創設したスミス女学校に入学して新渡戸稲造らからも教えを受けています。
 スミス女史がアメリカから持ち帰った札幌最初のライラックにまつわるお話もありました。戦時中は敵国の木花ということで揉めた事があるそうです。今では札幌の木にまでなりました。


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(北星学園大学の説明をする大山理事長・パノラマ写真)

 大山理事長からのお話を聞いた後は、会議室を出てエレベータで7階に上り、ラウンジからの眺望を楽しみました。

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(7Fラウンジ)

 大学が比較的高い場所にあり、7Fからの眺めは良く、手前に大学構内、サイクリングロードが通る厚別川に架かる虹の橋、さらに遠くには札幌ドームなどが手に取るように見えています。

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(7Fラウンジからの眺望)

 C館からB館を経由して同学構内で一番の由緒ある建物のチャペルを見学しました。このチャペルは北星学園大学建学時の面影を残す唯一の建物で、1965年に建てられています。チャペル内でパノラマ写真を撮りましたが明るさの関係やカメラの関係もあって解像度がかなり落ちています。


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(チャペル内のパノラマ写真)

 チャペル内では丁度パイプオルガンのレッスンが行われていて、先生に指導された受講生が弾くパイプオルガンの音をチャペル内で聞くことができました。

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(チャペル内でのパイプオルガンの練習)

 次に図書館を見せていただきました。道内の大学では4番目に多い蔵書の図書館は色々工夫がありました。図書館の入口のところに黒板で作った本棚が置かれ、黒板には推薦図書がチョークで書かれています。この図書案内は学生が制作しているそうです。
 図書室は小声なら話し合ってもよい空間になっています。申請すれば一般市民の利用も許可されています。読書コーナーは静かな環境で、高校生にも開放しているようです。ビデオのライブラリーもあり学生が利用していました。

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(学生による本の紹介がある図書館)

 図書館に隣り合わせでイギリス社会政策の歴史コレクションがケースの中に展示されていました。同大学のお宝本です。
 展示ケースの中に北星女学校創立者として宣教師服のスミスの写真(中央)と継承者モンク(左)、エバンス(右)の写った写真がありました。
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(学園の創始者サラ・スミス(中央))

 前述の河井道の写真もありました。大山理事長の紹介がなければ見落としてしまう写真です。

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(スミス女学校卒業生の河井道)

 図書館からセンター棟に行きカフェーのある1階国際ラウンジ、2階のラーニングコモンズを見学しました。2階の施設は学生だけが利用できる、学生に人気の場所とのことです。ここでは学生の学習上での色々な相談に担当の学生が対応するそうです。置かれている机が正方形や長方形ではなく変形四角形なのがユニークでした。
 
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(ラーニングコモンズでの説明)

 最後は大学会館で1階の売り場と2階の食堂を見学して、ここで解散です。筆者を始め幾人かはこの食堂で昼食を摂りました。

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