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2008年04月08日

竜ヶ岬の記述の誤り

 「小樽・石狩秘境100選」の読者の朝里川温泉在住の白浜和彦氏から、竜ヶ岬の記述の誤りを指摘されました。同書の52の「忍路湾とおしょろ丸」、17の「忍路神社」に竜ヶ岬についての記述があり、写真に撮ったものや目で見たものとして竜ヶ岬と書きました。しかし、これは著者の思い違いで、竜ヶ岬は陸側からは見ることができません。確かに同書に掲載している忍路の地図からもそれは分ります。白浜氏は忍路の航空写真を送って来られ、この写真からも竜ヶ岬が忍路湾からも、その他陸側からも目にすることができない点を指摘されています。見えるのは海上からだけです。
 一、二度現地に出向いて、土地勘の無いことも手伝ってこの誤りの記述となりました。版を重ねる機会があればこの誤りは訂正したいところですが、その機会が訪れることもあまり期待できないので、せめてこのブログにこの一件をメモ的に書いておきます。
 読者には郷土史を研究されている方もおられ、ときどき誤りの訂正やコメントが著者のところまで届きます。きちんと読んでもらっている証拠であり、思い違いを訂正していただき感謝です。

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2007年11月24日

稲穂小学校名

 小樽の西信博氏から、稲穂小学校の名前と内村鑑三と赤岩山にまつわるエピソードに関するお手紙をいただきました。このうち、稲穂小学校は写真にある校舎にはめ込まれた標語「みのるほど 頭のたれる 稲穂かな」に由来するものと考えて秘境本にそう書いています。ところが、これは小樽の稲穂町の小学校というネーミングだろう、ということで、確かにそのほうが自然です。ただし、稲穂小学校は富岡町にあって、校舎にこの句があったので、てっきりこの句から校名が採られたのだろうと思いました。

 西氏の話はこの「稲穂」に関するものです。元々稲の取れなかった小樽のこの地に稲穂の名前があるのはどうしてか。アイヌの神事に使う「イナウ」がなまって「稲穂」の文字があてはめられたのでは、とする説と、稲穂の代用品としてイナウが用いられて稲穂がイナウの語源になっている、と逆の説もあるという論考が紹介されていました。色々なことを調べている人が居られるものだと、感心しました。

 北海道には稲穂の地名も稲穂小学校もところどころでみかけます。札幌市の手稲区(ここも稲がつく)に札幌市立稲穂小学校があります。こちらは町名の稲穂から採ったものでしょう。稲穂小学校に金次郎像があるとインターネットでみつけて、小樽ではなく手稲の稲穂小学校で金次郎像を探して、見つからなかった思い出があります。
 
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2007年10月21日

「赤い靴」親子像

 昨日(20日)の道新夕刊に「「赤い靴」親子像小樽・運河公園に建立」という記事が出ていました。最初はカトリック富丘教会の敷地内を予定して建立のための募金が行われていたものです。富岡教会は来月初め出版予定の「小樽・石狩秘境100選」にも取り上げています。

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 富岡教会の記述の最後の部分ではこの「赤い靴」の母子像の話についても触れており、この像と秘境本のできる時期が同じ頃だろうと思っていたら、本当にそうなりました。

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 ただ、「赤い靴」の母子像は設置場所が富岡教会の前庭から運河公園に移った点は、約1年前の取材時からは変っていました。

2007年08月10日

穴滝の道の進化

 HBCのHanaテレビの取材で、小樽勝納川の上流の穴滝へ道を間違えながら行って来ました。石狩営林署と小樽水道局の管理する道が二つ分かれ道になってあって、営林署の道を行くべきところを水道局の道に入り込んで、迷いました。5月末に行った時、穴滝への沢道へ分かれる場所にあった目印は写真のようなもので、小さな木片のようなものに穴滝・入口の文字があったのを記憶していて、それを探して道を間違えているのに思い至りませんでした。

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 奥沢の浄水場に戻り、正しい道を聞いて再度のトライです。今度は以前には無かった新しい看板が出ていました。きっと、穴滝を目指して行く人が以前の目印ではどうしょうもなく、関係者が新しい看板を設置したものと思います。穴滝への道も川の中を渡るのではなく、川に沿って出来ていました。5月の時は雪渓が残っていたりして、この道を利用しなかったのかも知れません。

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 春の雪解け水が無くなって水量が減った穴滝は迫力は今一のところがありました。それでも涼感は満喫できました。

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 穴滝の道筋には野生のガクアジサイが目につきました。リンドウに似た花も目につきましたが花の名前は分かりませんでした。

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2007年07月20日

「小樽・石狩秘境100選」の残りのテーマ

 朝里ダムへのループ橋(道路)の写真も入れておきたかったので、撮った写真を載せておきます。

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「小樽・石狩秘境100選」に採用した残りのテーマです。

動植物

(61)毘砂別千本ナラ
(62)厚田川を遡る鮭
(63)マクンベツ湿原の水芭蕉
(64)石狩海浜植物保護センター
(65)石狩浜の花と鳥
(66) 張碓のアオバト
(67)北海道薬科大学薬用植物園
(68)奥沢ダムのカモメ
(69)小樽市の姉妹都市からの寄贈植物
(70)赤岩園芸のヒマラヤの青いケシ

科学・技術

(71)おたるみなと資料館
(72)道立地質研究所海洋地学部
(73)小樽港北防波堤
(74)北大忍路実験所
(75) 新旧小樽市科学技術展示館
(76)小樽放送局事始(柏倉宏聿)
(77)張碓橋
(78)北海道職業能力開発大学校ホログラフィー研究室
(79)川の博物館
(80)ホクレンパールライス工場

工房・物つくり

(81)不凍給水栓の生まれる現場
(82)小樽のワイン造り
(83)小樽の清酒造り(田中酒造亀甲蔵、北の誉酒泉館)
(84)三馬ゴムの思い出
(85)北のウォール街資料館
(86) 手染めと手織り
(87)小樽のガラス工房と工場
(88)森ヒロコ・スタシス美術館
(89)小樽港でのケーソン造り
(90)小樽の水造り

暮らし

(91)JR塩谷駅とSLニセコ号
(92)JR朝里駅とSLクリスマス号
(93)小学校の二宮金次郎像
(94)閉校になった学校その後
(95)都市と天狗
(96)桜町ロータリー(宮崎昭人)
(97) 手宮線跡と小樽雪明りの路
(98) カラフルな小樽の消火栓(遠山武)
(99)入り組んだ石狩-札幌市境界
(100)難しい地名

2007年07月19日

死んだアオバト

 生きているアオバトを良くみることが出来ないので一計を案じました。小樽の市の鳥になっているぐらいなら、小樽市の博物館に剥製ぐらいはあるだろうと、市の総合博物館(の運河館)に出向いて見ると予想通り剥製が展示してありました。
 受付でアオバト命みたいな様子で尋ねたせいか、学芸員と思しき人が展示のアオバト以外に最近張碓小学校の建物にぶつかって死んだというアオバトを見せてくれました。剥製にして新しい展示に供するのだと言っていました。
 間近で見るアオバトは頭から首にかけて黄緑色で、羽は茶色っぽい感じです。確かに配色はきれいです。これまで見せていただくと、入館料の300円は高くはありません。ただ、平日の館内にはほとんど人が居らす、小樽の鳥や動物の剥製が並んだところに手宮洞窟のレプリカなんかがある空間は秘境でした。

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 原稿でまとめた秘境のテーマの続きです。

(31)御膳水碑
(32)北海道最古の鉄道トンネル~義経隧道跡と隋道碑(境 聡雄)
(33)太平山碑と朝里川河口
(34)張碓の青鳩句碑
(35)樺太記念碑
(36)小樽商大戦没学生慰霊碑(下川哲央)
(37)伊藤整文学碑
(38)石狩川改修記念碑と石狩川護岸工事標柱碑
(39)開拓之碑と伊達邦直主従北海道移住の地碑
(40)厚田古潭港弁財船投錨地碑

景観

(41)秘境オタモイ
(42)オタモイ小樽岬新道観音
(43)祝津展望台と江差追分碑
(44)高島岬
(45)中野植物園と源山の観音像
(46)天狗山
(47)毛無山展望台
(48)朝里ダムとループ橋(森井秀明)
(49)石狩-無辜の民像
(50)石狩灯台

海・川

(51)塩谷漁港 
(52)忍路湾とおしょろ丸
(53)張碓船揚場と恵比須島
(54)春先の幻の滝(斉藤友貴彦)
(55)穴滝と小樽の水
(56)勝納川の水すだれ
(57)張碓大橋と張碓海岸
(58)星置川河口
(59)石狩湾新港
(60)厚田港の朝市