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2007年11月24日

稲穂小学校名

 小樽の西信博氏から、稲穂小学校の名前と内村鑑三と赤岩山にまつわるエピソードに関するお手紙をいただきました。このうち、稲穂小学校は写真にある校舎にはめ込まれた標語「みのるほど 頭のたれる 稲穂かな」に由来するものと考えて秘境本にそう書いています。ところが、これは小樽の稲穂町の小学校というネーミングだろう、ということで、確かにそのほうが自然です。ただし、稲穂小学校は富岡町にあって、校舎にこの句があったので、てっきりこの句から校名が採られたのだろうと思いました。

 西氏の話はこの「稲穂」に関するものです。元々稲の取れなかった小樽のこの地に稲穂の名前があるのはどうしてか。アイヌの神事に使う「イナウ」がなまって「稲穂」の文字があてはめられたのでは、とする説と、稲穂の代用品としてイナウが用いられて稲穂がイナウの語源になっている、と逆の説もあるという論考が紹介されていました。色々なことを調べている人が居られるものだと、感心しました。

 北海道には稲穂の地名も稲穂小学校もところどころでみかけます。札幌市の手稲区(ここも稲がつく)に札幌市立稲穂小学校があります。こちらは町名の稲穂から採ったものでしょう。稲穂小学校に金次郎像があるとインターネットでみつけて、小樽ではなく手稲の稲穂小学校で金次郎像を探して、見つからなかった思い出があります。
 
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